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第5話 お城にお泊まり

 なんとかその場は誤魔化すことに成功し、静かに喫茶店を出た俺とスワームは、できるだけすぐに城に戻った。



 「その・・・ 今日は、久々に会えて嬉しかったよ。じゃ、じゃあな・・・」



 気まずさに振り回されて俺はすぐにこの場を去ろうとしたが、スワームはそんな俺の腕を掴んできた。正直これだけでも心的ダメージがやばい!!



 「な、ななな、なんだ!!? 何か言いたいことでもあったか!!?」

 「せっかくなんだし、泊まっていってよ・・・」

 「・・・ は?」



 俺は彼女が言うことに体が固まった。



 「その、久々に会ったんだし、私を救ってくれたお礼にって、お父様が!!」

 「あ! あ~あ~・・・ 国王様がね・・・」



 そうだったそうだった・・・ ストーリーではここで姫を救ったところに宿無しだった俺が城に泊めてもらうんだった。ここは元通りに進めるためにも・・・



 「と、当然! ありがたく泊まらせてもらうよ!!」



 と、俺は顔を振り返って大きな声で言った。自分では気付いてなかったが、この時の俺は相当赤面していたようだ。



 「ホント!! 良かった・・・」



 そのとき、スワームは嬉しかったのかホッとしたような顔を俺に見せた。これだけでもご飯百杯食えてしまいそうだ・・・


____________________


 そういう訳で俺は使用人に案内され、王国の城の中に用意された一室についた。今までと違い思った通りにいかない事態になったことに俺は疲れ、つくなりいきなりベットにダイブした。



 「あぁ~・・・ やっぱ良いわ~ベット。冒険者をしてるといつも野宿だったからなぁ~・・・」



 そう俺が独り言を言いながら、体をゴロゴロと転がす。ライトノベルではここから先のことは寝ることしか書いてなかったので、ここからは俺が何をしようが自由だ。



 俺はこのまま寝ようかとも思ったが、せっかくなので久しぶりに風呂にでも入ろうかとベットから立ち上がった。そしてこれもお礼として貰っていた替えの服とタオルを持ち、その部屋に隣接していた個室風呂に行く。



 この時、俺は今日の疲れがあった影響か、脱衣所の先にある風呂場の明かりがついていることに気が付いていなかった。そのおかげで、俺は警戒することもなくその扉を開けてしまった。そして次の瞬間この目の前に映ったのは・・・






 ジャバーーーー・・・




 丁度体に付けた石けんを桶に入ったお湯で洗い流しているハプルがいたのだ。俺はそんな彼女のナイスバディな体が目に焼き付き、一瞬固まってしまう。



 そして彼女は扉が開いて冷気が入ってきたことに気付き、こっちを見たことで俺の存在に気付いてしまった。そこからの俺に弁解の余地など当然無い。



 「ナッ!・・・ ナアァ!!!・・・」

 「あ、いや! これは!!・・・」

 「こんんお・・・・




 ・・・ 変態!!!!!」



 「ギイヤーーーーーーーーーーーーー!!!!!」



 このとき、城からは俺の断末魔が響き渡ったらしい・・・



カオス「『ブックマーク』と『評価』をしてくれたら、君の願いを叶えて上げるよ。」



イグル「なんて裏のありそうな取引・・・」



『魔王子フレンド~私と異世界の赤鬼さん~』もよろしくお願いします!!

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