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第40話 本番だ


 「イ・・・ イグル!? なんで・・・ ここに?」


 「・・・」


 動揺したハプルの声が詰まってしまう。誰にもまだ伝えていなかったこの場所に俺がいることをさぞ不思議がっているのだろう。


 ここでどうして俺がいるかの話は単純。さっき俺が偶然ながら見つけた二人の男のことからだ。



______________________



 「無能の他人なんか雇っているからこんなことになるんだろう!!」


 「し、しかし・・・ 今回のことを表沙汰には出来ません。多少うさんくさくても、アイツらに見つけて貰った方が安全かと・・・」


 「分かっているのか!? あの女は・・・」 



 などと会話をしているその二人に、空からパタパタと黒く小さな鳥が飛んできた。その足には小さな手紙のようなものが括り付けられている。


 依頼人の男がその紙を取って広げると、そこに書いてある内容を隣も男に嬉しそうに伝えだした。


 「ナッ!! 見つかった!! あの娘、ようやく見つかったようですよ!!」


 「馬鹿者!! 声が大きいぞ。」


 「すいません。」


 「それでどこにいる?」


 「少し離れた所にある廃屋の中だそうですが、どうやらそこを守っている女一人に苦戦しているようです。」


 「女一人だと!?」


 この内容を盗み聞きしていた俺はどうにもその時点で胸騒ぎがした。そしてその答えを向こうさんが言ってくれた。


 「ええ、何でも私が依頼したとこの女騎士だそうで・・・ どうやらバレたのかもしれません・・・」


 「エエイ! 面倒なことを・・・ まあいい、見つかったのなら囲い込むだけだ! オイお前! 周辺にいる奴に伝達しろ! 俺は先に行く!!」


 俺は片方の男が離れていったのを見ると、依頼人の男が動き出そうとするのを見計らって俺は動き出し、そいつの前に出た。


 「お! お前は!!・・・」


 俺はすぐにそいつを気絶させて拘束し、もう一方の男を追うことにした。そうしてここにやって来られたのだ。



______________________


そいつらからの話を聞いて俺は事の重大さに気付き、その二人に気付かれないようにしながら背後を付けてきたのだ。


 当然、俺の前を歩いていた刺客の一人については・・・



 バタッ・・・


 「グッ! グゥ・・・」



 この通り、ちゃんと到着する直前に闇討ちをして始末済みだ。上方を聞くために生かしてままにしているがな。


 さあ、ここまでの俺の経緯の説明はここまでにして・・・



 「さあて・・・」


 コキッ・・・ コキッ・・・



 俺は俺の出現に驚き動揺している刺客達を威嚇するように手を鳴らし、目を鋭くして睨み付けた。


 「こっからが、本番だ。」


白兎「よし、この装置を使えば『ブックマーク』と『評価』を一気に・・・」



イグル「せこい手ダメ、ゼッタイ・・・」



『魔王子フレンド~私と異世界の赤鬼さん~』もよろしくお願いします!!

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