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第36話 見つけた!!

 ハプルはそこから血痕をたどり、路地裏を進んでいく。徐々にそれは大きくなり、彼女は路地を抜けた先にある小さなボロ小屋を見つけた。



 「ここにいるのかしら? でも何でこんなところに隠れたんだろう?」


 『血痕も消せてないことと散らかっていた食べ物のことを考えると、相当焦っているのかしら?』



 ハプルは警戒を強めながら小屋の中に入っていった。中を見回しても暗い静かな空間が広がっているだけだったので、とりあえず捜している少女の名前を声に出すことにした。



 「え~っと・・・ アルフちゃ~ん! ここにいな~い?」



 しかし大声を上げても全く反応はない。ハプルは一応その場で何分か立ち往生して誰かが出てくるのを待ってみたが、結果は変わらなかった。



 「もう別の場所に移動した? それとも勘違いだったのかしら?」



 ハプルは困った顔をして頭をかきながら他の場所を捜索しようと後ろを向いた。そしてそのままため息をついて前に進もうとしたが、そこで一度足を止めた。



 「な~んてね・・・ そこにいるんでしょ?」



 ハプルにそれを言われた途端、小屋の中の壁の後ろで「カタッ・・・」と小さな音が聞こえてきた。ハプルは目を細めて視線を後ろに送ると、そのまま体も振り向かせて歩き出した。そして・・・



 「・・・ストーカー!!」



 ハプルはいつの間にか鞘から抜いていた自身の剣をもう一度振り返ると同時に投げつけ、後ろの物陰に命中させた。



 「ガアァ!!?・・・」



 するとその後ろから攻撃のショックで気絶した男が倒れた。



 「・・・追ってはもういないわよ。出て来なさい。」



 今の行為を見て彼女は敵でないと認識したのか、壁の後ろからゆっくりと一人の少女が顔を出した。その姿は、似顔絵で渡されていたのと全く同じだった。



 「見つけた。貴方が『アルフ』ね?」



 ハプルは彼女が怖がらないように、優しい笑顔を向けてあげた。そうすると相手の方は警戒が薄れ、コクリと一回頷いてきてくれた。



 だが、ハプルがアルフが徐々に全身を出したのを見て、その表情を変えてしまった。



 「!!」



 出て来たアルフの右肩は、何かで傷つけられたように怪我をして、出血をしていたのだ。しかもそれはまだ新しい。



 「あなた、それ・・・ ちょっと待っててね。」



 ハプルはアルフの元に近付き、ポケットから出したハンカチであり合わせの止血をした。



 「これでよしっと。」



 アルフはお礼としてまた頷いてきた。ハプルはゆっくり彼女の心を解きほぐしていこうと彼女がホッとするのを待ち、しばらく経った。すると彼女の方から口を開いてくれた。



 「ありがとう・・・ お姉さん。」



 彼女が自分に話しかけてきてくれたことを率直に嬉しく思い、ハプルはそこから話を弾ませた。そこから彼女が知ったのは、予想以上の大事の真実だった。


フィフス「面白かったら、『ブックマーク』と・・・」


カオス「『評価』をよろしくね~!!」


フィフス「てめぇ・・・」




『魔王子フレンド~私と異世界の赤鬼さん~』もよろしくお願いします!!

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