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第25話 絶頂と・・・

 そこから俺の執筆活動は波動に乗った。俺はネットで見つけたコンテストに次々と投稿し、そして二十五歳のとき、ついにその一つで大賞を取ったのだ!!



 「よっしゃーーーーーーーーー!!!」



 俺はコンテストで失敗する度にその物語を改良していった。何の因果か、大賞を取った作品はヒロインを織姫をイメージして書いた『星の勇者と光姫』だったのだ。



 俺はこれを嬉しく思うと同時に、少し恥ずかしく感じた。が、変化は確かにあり、そこから俺はクラスメイトが集まって来るようになった。なんとも都合の良いことである。イジメをしてきた連中も、甘い汁を吸いたくなったのか、手のひらを返して俺に親しくしてきた。



 「よぉ~!! 今日遊んで帰ろうぜぇ~!!」



 しかし彼らが表面上変わっても、俺の態度が変わるわけがなかった。そんなもの、小学生でも分かりそうなものなのだが、人のほとんどはそこから成長してすらいないのかもしれない・・・



 このあまりの世間の変化に、俺の憩いの場は織姫のいる病室だけになった。彼女の態度は今でも変わらず、気軽に笑い合うことが出来た。



 「いきなり凄い変化だね。でも、良かったじゃん。」


 「良くねえよ・・・ おかげで疲れ切ってんだ・・・」


 「フフッ・・・」



______________________



 そこから俺はそのままコンテストで出していた『星の勇者と光姫』の連載を始めた。俺の予想を軽く超えて反響があり、編集者にもとても褒められた。



 「いやぁ~・・・ 凄いよ星野先生!! あなたはもうすぐに我が社の発行作品のトップを走りますよ!!」


 「アハハ・・・ 年上から敬語って、何かキツいですよ・・・」


 「そ、そう言われましても・・・ 先生は、凄い御方ですので・・・」



 すると編集者は何かを思い出したようにハッとなった。



 「そうでした!! 先生! 今日は伝えたいことがあってきたんです!!」


 「ん?・・・」



 俺はその話の内容を聞いて、大きく目を見開いた。







 そして編集者が帰っていた直後に、俺は自宅を飛び出して走り出していた。聞いた内容をすぐに織姫に伝えたかったのだ。



 「ハァ! ハァ!!・・・ 織姫!! ついに・・・」



 俺が編集者から聞いたこと。それは、『星の勇者と光姫』のアニメ化決定の知らせだったのだ。これはつまり、俺の書いた物語が大ヒットしたという何よりの証拠になる。



 俺は織姫に結んだ約束を果たすために、これまでにないほど走っていた。



 そして病院に到着した俺は、そのまま病室へと一心に駆け込んでいった。そのために、周りの様子の違和感に気が付いてなかったのだ。



 俺が病室に到着したとき、目の前に飛び込んできたのは・・・














 目を閉じて眠るように息絶えていた織姫の姿だった。


渋木「『ブックマーク』と『評価』もついでにしていけ! 人間はまだ信用できるからな。」


イグル「何? この影のある感じ・・・」




『魔王子フレンド~私と異世界の赤鬼さん~』もよろしくお願いします!!

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