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第9話 いざ出発!!

 そこから王様から、事の詳細な事情を聞いた。



 どうやらこの国、『スカイリブ王国』は、これまで平和主義を貫き、軍は存在はするもののあくまで自衛の組織であり、武装も他の国に比べて大きく劣っていたのだ。それだけならば特に問題は無いのだが、ここは異世界から来た俺が言うところの『ゲームのような世界』、つまり魔物が現れる。



 その魔物は時代が進むと共に凶暴になり、今日では国の武力では太刀打ちできないほどの脅威になってきているらしい。だから武力知識に強い隣国と同盟を結ぶことでそれを補おうとしているのだ。



 『それっていわば、スワームはその盟約を果たすための橋渡し、悪く言えば生け贄って事か・・・』



 そして俺達は言うなればそのタイミングに現れた丁度良い急場しのぎの兵なのだろう。元々自分で書いていたとはいえ、いざそれをやられると腹が立った。



____________________



 朝食を終えた俺達は、早速入った仕事のために装備の準備をした。流石は王様の城。一度回収された服や装備品は全てしっかりと修繕され、武器にいたっては前より切れ味が上がっているように見えた。



 準備はトントン拍子に進み、いよいよスワームを馬車に乗せ、隣国へと向かうことになった。昨日知り合ったばかりの俺達を雇うことを考えると、相当切羽詰まった状況なのだろう。彼女は馬車に乗って移動し、俺は後ろの馬に乗ってそれを見守るよいう役割だ。



 この展開自体に関してはライトノベルでも書いていたのだが、書かれていなかった状況の中で一つだけ不満ができた。俺の知らないキャラクターである『ハプル』は、馬車でスワームの隣に座っていたことだ。同性なので仕方ないと言えば仕方ないのだが、アイツだけ優遇されてないかと不満を感じた。



 そうして内心モヤモヤとしている中で城を出発し、隣国へと向かう運びになった。王様の心配は余計だったのか、そこからの旅路は意外にも順調に進んでいた。行路には魔物が出る場所もあると聞いていたのだが、心配は無用だったのか?



 何分ここの旅路の話はライトノベル内には書いていなかったため、考えようによっては何が起こっても不思議ではないのだ。



 そして俺の知らぬ間に、馬車の中ではガールズトークが盛り上がっていた。



 「ハハハ! へえ、あの冒険者の男と過去に合ってたんですか?」

 「敬語は使わなくて良いよ。ここは公式の場じゃないんだから。」

 「え? しかし・・・」

 「大丈夫!」

 「じゃ、じゃあ・・・ スワーム。」

 「よろしい!」



 俺は距離が離れていたため聞こえずらかったが、それでも微かに聞こえてくる会話から仲良くしているのは目に見え、俺は悔しく感じた。



 その事に意識しすぎて、俺は気が付かなかった。草むらの奥底から馬車に向かって飛んでくる視線に・・・



経義「これを読んで『ブックマーク』や『評価』をしなかったら、お前のことをたたっ切る!!」



イグル「なんて分かりやすい脅迫・・・」



『魔王子フレンド~私と異世界の赤鬼さん~』もよろしくお願いします!!

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