プロローグ~やさぐれる旦那ちゃん~
ついに書いてみましょう。
ただ連載投稿スピードは遅いと思います・・・はい(笑)。
旦那ちゃんこと、山元大助(仮称、笑)は30代中盤から婚活をはじめた。
きっかけに、このままでいったら一人で死ぬことになるという現実が、寝ている大助の脳裏に衝撃的に浮かんだのだった。
現実を知る・・・これまで別に結婚なんて・・・したいけどと思いつつ、まあなるようになると生きてきた大助だったが・・・職場の後輩や、それまで結婚しなかった友人まで結婚する様を見て、さすがに焦りを感じていた。
勿論、最近は半場、諦めがちの親もたまに、いい人見つけなさいと言ってくるのも、精神的にキツイものがある。
だが、婚活といっても、これから素敵な出会いなんて、手をこまねいていてはあるはずもない。
あったら、もうとっくに出会っているはずだ、目を覚ませオンドレという訳で、とにかく婚活しているというテイでも見せないといけないという訳で、市が主催する結婚相談所へ登録した。
確か、二年間で会費が3千円くらいだったかな、格安のお値段で会員となった。
提出書類に顔写真や職種、年収、趣味などを書いた記憶がある。
はじめは、履歴書みたいなファイリングを見て、好みの女性を探し、紙に会ってみたい方の番号を書いて、相談所のポストに投函する。
・・・それでは、なかなか出会いはなかった。
次に相手が望む年収を見ながら、自分を照らし合わせ、紙を投函する。
まだ、駄目だった。
趣味など合いそうかなと思う方をピックアップし投函、出会いはあったものの、一回会っただけで続かない。
次に婚活パーティに参加してみる。
月イチで開催されていたイベントで、さながら集団面接のような食事会だった。
長机に男女が別々に座り、持ち時間は5~10分で会話をし、チェンジを一通り繰り返す、最終的に気に入った方を紙に記入し、後で相談所からの連絡を待つといったシステム・・・まさに草食系男子の大助にはうってつけのシステムだ。
その場で意気投合し、楽しむなんて考えは彼には毛頭ない。
それでも、何度か出会いはあったもののうまくいかず、あっという間5年の月日が流れた。
ま、全く婚活をしてない時期もあったが、それでも5年だ。
下の2人の妹は、結婚して子どももいる。
焦る・・・が、だいぶ、諦めにも似たものが大助に漂っていた。
両親もほぼほぼ諦めつつあった。「ずっと実家におってもいいよ」と言いだす始末。
そんな40回目の彼の誕生日の日・・・嫁ちゃんとの出会いがあった。
旦那ちゃん、受難の時代(笑)。