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構陣師  作者: ゲラート
第3章 残虐戦機の脅威
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タワーの電脳

「よし。ここ辺りなら行けそうね」 

あたしは裏路地からタワーの近くにたどり着いた。

「ここまで来たなら残虐戦機を倒しに行った方が早いでしょうありましょう。わざわざ戦う必要ないと思いますが」

エリザは腑に落ちないという顔をした。

「残虐戦機を倒した所でウィルスが消えるとは限らないでしょ。それに今のうちに解決した方が被害が少ないわ」

あたしはドーターを送り込めそうな所を探しながら返した。

「そうですね。ウィルスと残虐戦機が連動しているわけでもないでしょうし」

親衛隊は真剣な顔で言った。

「そういうものなのでありますね。呪いのような物だと思っておりました」

エリザは難しい顔をした。


「知らない人からしたらそんな認識なんでしょうね。…ここにしましょう」

あたしはMePhoneをモニターに向けた。

「ダイブインマザー。ドーター、ミッション開始よ」

あたしは適当な口上を言ってドーターを送り込んだ。

『了解、マスター』

ドーターの声と共にドーターの画面が暗転した。


暗転がおさまりタワーの電脳が見えると、いきなりザコウィルスの群れが出てきた。

「面倒ね。スプレッドガン、実行」

あたしはスプレッドガンのチップを挿入して一気に数を削った。

『マスター。一気に片付けるならあれを使うことを推奨する』

あたしが倒していくとドーターが意見を出してきた。

「まだ早いわ。こんな所でいちいち使ってどうするのよ」

あたしはウィルスをやり過ごしながら答えた。

『不服。私が活躍する機会はもうない。今力を使わないでいつ力を使うというの?』

ドーターは不満げな声を出した。自我が目覚めたばかりだからか子供っぽいわね。


「心配しなくてもボス戦では全力出せるわ。…データを取らせなかったから弱いボスになる可能性もあるけどね」

あたしは奥に進んでいくドーターをなだめた。

『そうなったら恨む。どうせなら強い相手と戦いたい』

ドーターはバスターでウィルスを処理しながら口を尖らせた。

「元から強いならともかくわざわざ強い敵を作り上げるのはバカがすることよ。少なくともデータを取らせていいことなんてないわ」

そんなことを話しながらあたしは道の先にドーターを向かわせた。


進んでいくと突然大きな門が現れた。

『…何か禍々しい気配を感じる。この先にボスがいるみたい』

ドーターは深刻な顔で門を見た。

「いかにもラスボス前って感じね。先に進むとセーブもプラグアウトも出来なくなりそうだわ」

ゲームでは現実世界で先に進むか確認が入るのよね。今はあたしが動く必要はないけど。

『…マスターが何を言ってるのかたまにわからない』

ドーターは呆れた声で言った。

「あたしの世界のネタだからね。わからないのも当然だわ」

そう言いつつあたしはチップを手に取った。

「とりあえず正面突破ね。ゴールドフィスト、実行」

チップを挿入するとドーターの拳が金色に光った。

『了解。フン!』

ドーターが門を殴りつけると、門は音を立てて崩れた。


「ドーター、油断しないでね」

『愚問。マスターこそ操作補助しっかりね』

軽口を叩きながらあたしはドーターを扉の中に向かわせた。

どうもネタに走り過ぎてしまいますね。次どうなるかは未定です。

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