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構陣師  作者: ゲラート
第3章 残虐戦機の脅威
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機械の襲撃

「皆、品評会ご苦労だった。そなたらの開発した製品はどれも見事だったぞ」

マシニクル皇帝はパーティー会場のステージに立って、中にいる人々に語りかけた。

「国外からの来客の方々も楽しんでいただけたようだな。我が国の魔導科学がどのような物か少しでも理解してくれたら幸いだ。これからも互いに強みを活かし、足りない所を補うことで協力していこうではないか」

皇帝はそう言ってグラスを掲げた。

「それではこれからの我が国と、各々の国家の将来の繁栄を願って…。乾杯!」

皇帝は高らかに宣言した。


『カカカ。テメェラニ将来ナンテネェヨ!』

皇帝の宣言に合わせたようにスピーカーから声が出てきた。

「何だと!何者だ、貴様?!」

皇帝の側に控えている護衛が声を荒らげた。

『オレハヴァイラ。残虐戦機ト言エバワカルダロ?』

残虐戦機の言葉と共にモニターに機械の姿が現れた。

「七魔将…。目的は新製品と他国からの客人の命か?」

皇帝は怒りに髭を震わせながら残虐戦機に聞いた。


『クカカカ!ソンナ生温イワケネェダロ。コイツヲ見ナ!』

残虐戦機がそう言うと暗い空間に浮かぶ機械が出てきた。

「あれってマザーが管理してる衛星?」

サヤはポツリと呟いた。

『ソノ通リ!今オレノウィルスガアノ衛星トマザーヲ同時攻撃シテイル。コノ意味ガワカルカ?』

残虐戦機は楽しげに聞いてきた。

「マザーを乗っ取ればこの国の魔導機械を支配下におけます。仮にマザーが無理でも衛星だけでも乗っとれば宇宙から兵器で狙えるということですね」

ジョーブが恐ろしいことを口にした。

「宇宙からやて?!その兵器はどんくらいの威力なん?」

チカゲはジョーブに尋ねた。

「…町1つなら余裕で消せます」

ジョーブの言葉に会場にいた人たちは息を飲んだ。


「攻撃中なのにわざわざ明かすとか。バカなの?」

その場の全員が押し黙る中、サヤは冷静に残虐戦機に毒を吐いた。

『クカカ。テメェラノ絶望シタ顔ヲ見ルタメニ決マッテンダロ。何モ知ラズニ殺サレルヨリ長ク恐怖ニ歪ム顔ヲ楽シメルダロ』

性格最悪だな。機械のくせにかなり歪んでいる。

「ガキの発想ね。金田といい勝負だわ」

『カカカッ。七魔将ト比較サレルトカテメェラノ勇者モ大概ジャネェカ。ドレダケカスナンダヨ』

残虐戦機の言葉におれたちは黙り込んだ。返す言葉もなかったからだ。

「ふざ「ずいぶんよく回る口だな。そんなベラベラ喋って邪魔されると思わないのか?」

皇帝は毅然とした態度で聞いた。

『カカカカ。ソイツハ無理ダナ。テメェラハココデ死ヌンダカラヨ!』

残虐戦機が宣言すると同時に会場の扉と窓が金属で封鎖された。

『カカカ。コイツラハオマケダ!』

そう言って残虐戦機は機械を大量に転移させてきた。

『カカカ。セイゼイ世界ガ滅ビルノヲ指ヲクワエテ見テロ。地獄ノ底デナァ!』

不気味な高笑いを浮かべながらモニターの接続が切れた。

だいぶ小物になってしまいました。本格的な戦闘は次からになります。

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