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構陣師  作者: ゲラート
第3章 残虐戦機の脅威
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品評会終了

「結局何も起きなかったでありますな」

全てのプレゼンが終わってからエリザが話しかけてきた。

「まだ油断は出来ない。閉会後のパーティーを狙ってくる可能性もある」

「ですわね。各国の重臣が襲いやすい場所にいる時を狙うのは理にかなっていますわ」

チェリルが言う通り重臣たちはステージから遠い貴賓席にいるから狙いにくいだろうな。それならまだパーティーの方が狙いやすいだろう。

「案外考えているな。まあこちらとしても離れた関係者席から駆けつける手間が省けたのはよかったが」

ロベリアは淡々とした口調で言った。


「あら。それならロベリア姫様が貴賓席に行けばよかったのではなくて?」

チェリルはジト目でロベリアを見た。

「それを言うなら勇者パーティーも貴賓席でいいだろう。私とイドルを離そうとしてもそうはいかないぞ」

ロベリアはそう言って右腕に抱きついてきた。

「あっ。ずるいですわよ」

チェリルもそう言って左腕に抱きついてきた。

「くっ。どこに抱きつけばいいのでありますか?!」

「そんなことで張り合うな。みんな見てるから放せ」

おれは軽く二人を振りほどいた。


「皆さん積極的なんですね。…私ももっと気持ちを出せたらいいんですけど」

ヒカリはそう言って手のひらを見つめた。

「心配するな。そういう奥ゆかしい所もヒカリの魅力だよ」

おれはヒカリの手を軽く握った。

「あっ…」

ヒカリは軽く頬を染めて手を握り返してきた。


「ほんとそういう所たらしよね。ハーレム作ってるだけはあるわ」

サヤは呆れた目でおれを見ながら言った。

「色々気を配らないとハーレムは成り立たないからな。ちゃんと見ておかないと崩壊することは歴史が証明している」

おれはサヤに返した。

「あー。どっかの国のハーレムでもちゃんと平等にしないといけないって聞いたことあるわね。まあ誰かをないがしろにしてると険悪になるのはわかるわ」

サヤは適当に流した。


「所で機械は何か仕掛けて来たか?」

おれは小声でサヤに聞いた。

「特に何もなかったわ。そっちは?」

サヤも小声で返してきた。

「こっちも何もない。仕掛けてくるなら終了後のパーティーになるだろうな」

「そうなるわね。ドーターの出番はあるかしら」

サヤはMePhoneを操作しながら言った。


「例の悪夢でわかったりしないのか?」

「そんな都合いい物じゃないわ。偶然周波数があって聞けるくらいのものよ。見れたらラッキーくらいに思ってた方がいいわよ」

サヤはそう言って溜息を吐いた。

「…本当なら何も起きない方がいいんだがな」

おれは小さく呟いた。

「そうね。もう計画自体消えてくれればいいとは思ってるわ」

サヤは淡々とした口調で言った。

なかなか話進みませんね。そろそろ動かしていきたいです。

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