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構陣師  作者: ゲラート
第3章 残虐戦機の脅威
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ジェットの猛威

「勝ったのは飛ぶ魔導機ですか。あの飛行速度が審査員の心をつかんだんでしょうね」

ジョーブは魔導機部門の結果を冷静に分析した。

「そら速いに越したことはないやろ。緊急時には魔導機に乗って移動することもあるさかいな」

そういうこともあるのね。まああのサイズなら乗れてもおかしくないか。


次に行われたのはパーツ部門だ。その中で目立ったのはやっぱりジェットエンジンだった。

「起動実験の映像を出して来ましたか。かなり効果的ですね」

ジョーブはジェットエンジンのプレゼンを見ながら呟いた。

「会場で実演するのは危険ですからね。実験結果を残すのはいい考えですね」 

光は感心したように言った。

「映像記録が出来るなら使わない手はないものね。ジェットエンジンのパワーをうまく演出出来ているわ」

「売り出し方わかっとるな。こら決まりやで」

あたしたちの予想通りパーツ部門はジェットエンジンが圧倒的な支持を集め勝利した。


次に行われたのは乗り物部門だ。最初に出てきたのはバイクだ。

「ほう。自動で走るんですか。安全性も高いようですね」

次に走行する映像からジュエラルのモンスターが実体化した。

「まさかカードゲームアニメの技術が実現するなんて…。すごいです」

光は実体化したモンスターを見て感激していた。

「これってそっちの世界でも存在せえへん技術なんか?」

チカゲがあたしと光に尋ねて来た。

「ないわ。別の次元の超科学としか言えないわね」

もしかしたら本当にカードゲームアニメの世界出身の転生者もいるかもしれないわね。実際に異世界があるから有り得ない話じゃないわ。


「ただ実体化の方は実用的ではないですね。街中でやるのは危ないです」

ジョーブは冷静に分析した。

「アニメでも街中に対戦するシステムが張り巡らされてたわね。管理が出来ない現状ではほぼ自動運転対応のバイクの用途でしょうね」

「せやな。ただ娯楽部門と映像部門は狙えそうやな。完成しとるんなら出さへん理由がないやろ」

チカゲが言う通り他の部門にも出してくるでしょうね。かなり応用がききそうだもの。


それから空を飛ぶボードやスピードが出る車などが出てきた。そして最後に出てきたのがジェット機だった。

「…速いですね。プロペラ機と比べたら雲泥の差です」

「これがサヤはんらが言っとったジェット機か。これなら早く他の国に行けるやろな」

ジョーブとチカゲはジェット機を見て感心している。初めてジェット機を見た人もこういう反応をしたのかもしれないわね。

「異世界の科学が私たちの世界に近付いてきてる…。何だか不思議ですね」

光は感慨深げに呟いた。

「まあ異世界の知識があるから有り得なくはないけどね。それでも実現出来るようにするのは相当の技術と情熱が必要だと思うわ」

そういう点ではどの世界の技術者も同じなのかしらね。方向性は違うかもしれないけど。

「我々も技術と気持ちでは負けませんよ。必ず通信部門でグランプリを獲得してみせます」

ジョーブは瞳を輝かせながら乗り物部門の審査を見守った。

どうもネタに走り過ぎてしまいますね。次はいよいよ沙夜たちのプレゼンです。

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