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構陣師  作者: ゲラート
第3章 残虐戦機の脅威
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品評会開幕

『それでは品評会を開催します。まずはルドルフ皇帝陛下に開会のあいさつをお願いします』

司会の言葉と共にマシニクルの皇帝が前に出てきた。

「諸君らは我が国が誇る魔導科学の最先端を行く者たちだ。これまで積み重ねてきた技術の粋を集めた新製品に期待しておるぞ。国外から来た客人の方々もぜひ楽しんでいただきたい。我が国で独自に発展させてきた魔導科学のことはよい土産話になるであろう。以上」

かなり簡潔に皇帝の話は終わった。


『ありがとうございました、陛下。それでは発表に移りますね。まずは魔導機部門からお願いします』

司会の言葉が会場に響き渡った。

「魔導機部門?部門別に分けられているのでありますか」

エリザは不思議そうな顔をした。

「パンフレットに書いてありますわね。ジャンルは魔導機部門、乗り物部門、パーツ部門、通信部門、武器部門、娯楽部門、映像部門、バラエティ部門に分かれてますわ」

チェリルがパンフレットを見て答えた。

「この中だとMePhoneは通信部門か?…いや、バラエティ部門も有り得るか」

ロベリアはパンフレットを見ながら考察した。

「ラインナップを見る限り通信部門のようだな。よっぽどの新技術がない限りまず勝てるだろう」

とはいっても確証はないが。おれもそこまで機械に詳しいわけではない。一応並のサミュノエル人よりは魔導科学に詳しい自信はあるがな。

「ふん。地球の科学にどこまで近付いているか見てやろうじゃないか」

カネダはどこから目線かわからない言葉を吐いた。


ーーー


「わあ。色々な形の魔導機が作られてるんですね」

モニターに映る魔導機を見て私は思わず声を上げてしまいました。

「色々特徴が出てるわね。アームがいっぱいあるのは作業用で、ヘビ型は災害用かしら。まあ魔王が侵略してるせいか戦闘用らしき物が多いのは否めないわね」

沙夜ちゃんは冷静にモニターを見て言いました。

そう言うジョーブさんの言葉には実感がこもっていました。それだけ戦争が身近にあるということでしょう。

「それで儲けんのは何か気ぃ悪いけどな。売れるもんは売っとけっちゅー精神でいかんとやってけへんわ」

チカゲさんはかなり投げやりに言いました。


それからも色々な魔導機が披露されました。

「ジェットエンジン…。この世界でも出来るんですね」

「排気ガス出ない分環境によさそうね。燃料の魔石も魔物倒せば出てくるから枯渇することもないでしょうし」

私と沙夜ちゃんはジェットエンジンが付いた魔導機を見て話し合いました。

「乗り物部門とパーツ部門は強そうですね。魔導機部門はわかりませんが」

ジョーブさんは飛んでいる魔導機を見て感嘆の声を上げました。


ジェット魔導機の次に出てきたのはかわいい女の子の魔導機でした。

「すごいわね。どこかのアニメに出てきそうだわ」

沙夜ちゃんは口元を押さえながら呟きました。

「サヤはんの世界にも人間みたいな魔導機はないんか?」

「あるにはあるけど製品化の段階ではないわね。ロボット工学の面では格段にこっちが上だわ」

そうですね。テレビでかなり精巧なものはみたことありますがまだ量産化には程遠いです。


「いくら異世界の最先端とは言っても油断出来ないというわけですね。まあ勝つのは我々ですが」

ジョーブさんは不敵に笑いました。

「何か敗北フラグ立った気がするわね。気のせいならいいけど」

沙夜ちゃんは不穏な発言をしました。

「どの道準備したもんでやるしかないんや。プレゼンうまくやれるようにしとこうや」

チカゲさんは投票結果を見ながら檄を飛ばしました。

部門分けが適当過ぎかもしれません。

次間に話挟むかは未定です。

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