表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
構陣師  作者: ゲラート
第3章 残虐戦機の脅威
83/185

一触即発

「これはこれはリンゴー社長。美女を侍らせているとはうらやましい限りだな」

控え室に向かう途中でメガネをかけたハゲがジョーブに話しかけた。

「人聞きの悪いこと言わないで下さい、ザッケルボルグ社長。彼女たちはただの協力者ですよ」

ジョーブは冷静にハゲに返した。

「ああ、あなた方が『落涙』様と『魔眼』様ですか。私はマイク・ザッケルボルグです。以後お見知りおきを」

マイクと名乗った男はそう言ってお辞儀した。

「はい。『落涙』の勇者白峰光です。よろしくお願いします」

「『魔眼』の黒谷沙夜よ。よろしく」

あたしとヒカリはマイクにあいさつした。


「そういえば『魔眼』様が操る『電脳の戦乙女』の話題もよく聞きますね。この機にアピールするなんてさすがペアだな」

そう言って笑うマイクの目は全く笑っていなかった。

「やれやれ。あなたもペアが黒幕というデマを信じてるんですか」

ジョーブはそう言って肩をすくめた。

「とぼけても無駄だ。魔導機には被害がなく、ワクチンソフトで儲けている。一番得をしてるのはあんたじゃないか」

マイクはジョーブに食ってかかった。

「そんなのはただの結果論です。大体普通なら怪しまれないようにペアの魔導機にもウィルスを仕込むと思いますよ。自社しか被害を受けてないとかあからさま過ぎでしょう」

ジョーブはマイクに正論をぶつけた。

「わからないだろう。そう思わせることが目的かもしれない」

マイクはそう言ってジョーブをにらみつけた。


「エビデンスを出せない以上不毛なやりとりはやめましょう。今はどちらが品評会でグランプリを獲得するかです」

ジョーブは淡々とした口調で返した。

「何を白々しいことを。魔導機を暴走させなかったペアの方が有利に決まってるだろう」

マイクは苦々しげに言った。

「そんなこと関係ないです。審査されるのは純粋に商品だけですよ。いずれにせよ最初から負ける言い訳をしてる人に負ける気はないですが」

ジョーブはそう言ってニヤリと笑った。

「なんだと?!くっ。そこまで言うなら完膚なきまでに叩き潰してやる。卑怯な手を使って負ける屈辱を味わわせてやるよ!」

マイクは肩を怒らせて自分の控え室に向かって行った。


「はあ。疑われているのはわかっていても実際敵意をぶつけられると堪えるものがありますね」

ジョーブはそう言って苦笑した。

「しゃあないやろ。現時点で疑いを晴らせるもんなんかあらへんしな。今はグランプリ取って儲けることを考えようや」

チカゲはそう言ってジョーブの背中を叩いた。

「…そうですね。今はプレゼンのことに集中しましょう」

ジョーブは力強い足取りで控え室に向かって行った。

あまり進みませんでしたね。次は品評会の様子がかければいいと思ってます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ