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構陣師  作者: ゲラート
第3章 残虐戦機の脅威
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品評会当日

「わあ。すごい人でありますな。国を挙げたイベントなだけのことはあります」

品評会の会場に集まる人たちの姿を見てエリザは感嘆の声を上げた。

「こんな所でスピーチをするんですか。沙夜ちゃん大丈夫ですか?」

ヒカリはMePhoneの実演をするサヤを心配そうな目で見つめた。

「平気よ。どうせいつも通り操作するだけだからね」

サヤは平然とした様子でヒカリに返した。


「サヤはんは冷静やな。慣れとるウチでも少し緊張しとんのに」

チカゲはそう言って苦笑した。

「頼もしいですね。私が噛んだ時にはフォローお願いします」

ジョーブは笑顔で情けないことを言った。

「そないなことゆう暇あったら噛まんようにせいや」

チカゲはジョーブにツッコミを入れた。

「チカゲの言う通りよ。失敗することを考えるくらいならまず失敗しないようにしなさい」

サヤもジョーブを冷たくあしらった。

「これは手厳しい。ですがおかげで気が引き締まりました」

ジョーブはそう言って不敵な笑みを浮かべた。


「いい心がけね。…所でなんであんたここにいるの?」

サヤはカネダを冷たい目で見た。

「この国の最新技術を見てみたいと思ってね。それにもしここでロボットが暴走したらぼくの活躍を大勢の前で見せられるじゃないか」

カネダは自信満々に言った。

「アピールしたいなら当然魔導機の暴走を止めに行ったんですわよね?わたくし一度も暴走の現場で見かけたことはないですが」

確かにおれも見たことないな。割と暴走をおさめてるはずなんだが。

「私が沙夜ちゃんがウィルス倒す間に被害を抑えるために戦っていた時も見たことないですね。偶然かもしれませんけど」

ヒカリもカネダが魔導機と戦っていたのを見てないのか。こいつ魔導機を止めたことあるのか?


「わかってないね。偉い人の前で活躍を見せることに意味があるんだよ。コソコソ一般人を助けて何の得があるんだい?」

カネダは胸を張って最低なことを言った。

「そういう所直さないとあんたの名は一生上がらないわよ。まあどうでもいいけど」

サヤはカネダを冷めた目で見た。

「ふん。そうやって何の得もないことをやらせようとしても無駄だよ。ぼくはそこまでバカじゃない」

そういう発言がすでにバカ丸出しなんだが。言った所で理解は出来ないだろうな。


「なら勝手にしなさい。じゃ、あたしたちは先に関係者控え室に行くわ」

そう言ってサヤ、ヒカリ、チカゲ、ジョーブは関係者入口に向かった。

「何か起きた時は頼みます。ただの勇者以外には期待していますよ」

ジョーブは手を振って入場していった。

「くっ。今に見ていろ。絶対活躍してやるからな!」

カネダの叫びが空しく会場の入口に響き渡った。

あまり話進みませんでした。次も繋ぎの話になると思います。

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