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構陣師  作者: ゲラート
第3章 残虐戦機の脅威
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品評会前日

「よし。プレゼンはこれで完璧ですね」

ジョーブさんは満足そうにうなずきました。

「せやな。これでウチらの勝ちは決まりや」

チカゲさんはそう言って持っている算盤を弾きました。

「そうね。…品評会が中止にならなければだけど」

沙夜ちゃんはMePhoneをいじりながら不穏なことを言いました。


「確かに何者かが仕掛けてくる可能性は高いですね。…未だにペア社が第一容疑者になってるのが何とも言えません」

ジョーブさんはそう言って溜息を吐きました。

「ウチの商会と組んどんのもあるかもしれへんなあ。結構儲けさせてもろたし」

チカゲさんはそう言ってニヤリと笑いました。

「あたしたち基本闇だものね。マスコットの光がいるから少しは黒さは薄れてるけど」

「マスコット?!…そりゃあまり役に立ててませんけど」

正直な所あまりアイデア出せてないんですよね。昔から機械には疎いですから。

「そんなことないですよ。他国のユーザー視点が得られるのは有意義です」

ジョーブさんがフォローしてくれました。

「それって遠回しに知識が乏しいって言ってない?」

沙夜ちゃんはボソリと呟きました。

「ま、まあええやん。消費者目線があるのはほんま助かるさかい」

チカゲさんはそう言って苦笑した。

「ありがとうございます。その気持ちだけでもうれしいです」

私は皆さんに感謝を伝えました。

「それはどうも。…さて、内容は詰められたので演出を考えましょうか」

それからジョーブさんと沙夜ちゃんのプレゼンに意見をかわしながら私たちは品評会への準備を整えていきました。


ーーー


「落ちろ、クロノグングニル」

高く投げられた槍は上空からシールドが張られていない場所を通り魔導機の目を貫いた。

『ピピッ…。無念』

槍を持った魔導機は倒れて機能を停止させた。

「ふう。これで片付いたな。…それにしても見れば見る程歪な形をしているな」

ロベリアは倒した魔導機を見て顔をしかめた。明らかにバランスが取れてないとそう言いたくもなるだろうな。

「魔導機自体機械のパーツから出来てますからな。魔王軍が魔導機のパーツを組み合わせて機械を作ってもおかしくはないであります」

エリザは神妙な顔で言った。


「それにしても直接魔導機を襲おうとするなんて…。なりふり構わなくなってきましたわね」

チェリルは呆れ顔で魔導機の残骸を見た。

「サヤがことごとく潰してるからな。たいした妨害が出来なくて焦ってるんだろう」

その上サヤによるとデータもろくに取れてないようだ。確実に計算通りにはいってないだろう。

「とはいえ向こうも今はまだ本気を出してないだろう。本番は明日だから油断しない方がいい」

「そうですわね。気を引き締めていきましょう」

おれたちは気合いを入れて明日の品評会に備えることにした。

ひとまず前日の話を挟むことにしました。

次こそは品評会にいきます。

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