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構陣師  作者: ゲラート
第3章 残虐戦機の脅威
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邂逅

「なるほど。なかなか有意義な話を聞けました。ありがとうございます」

ジョーブはヒカリとサヤに感謝を述べた。

「いえいえ。少しでもお役に立ててよかったです」

ヒカリはそう言って謙遜した。

「そうそう。異世界人として少しでも協力するのは当然よ」 

サヤはカネダを横目で見ながら言った。

「…何か言いたいことでもあるのか?」

カネダは喧嘩腰でサヤに聞いた。

「別に?自分が何もしてない自覚があるから邪推してるだけじゃないかしら」

サヤは冷たい目でカネダを見て言った。


「な「まあ今日の所はお開きにしようや。少しは屋台も見たいやろ」

チカゲはカネダの言葉を遮った。なぜかよく遮られるな。

「お疲れ様でした。…あ、そうだ。『落涙』様に渡したい物があります」

ジョーブはそう言って箱を2つ持ってきた。

「ありがとうございます。あの、開けていいですか」

「ええ。もちろんです」

ヒカリが1つ目の箱を開けると中には白いMePhoneが入っていた。

「MePhoneの製品版初号機です。いくつか合いそうなアプリを入れておきましたので後はご自由にインストールしてみて下さい」

ヒカリは白いMePhoneを手に取った。


「ありがとうございます。もう1つの箱も開けますね」

ヒカリが開けた箱の中には雪の結晶の形をしたカンザシと小さなリングが入っていた。

「わあ。綺麗な簪ですね。このリングは何ですか?」

「スキルリンカーという機械です。武器に装着することで『落涙』様のカタナ固有のスキルを読み取り、カンザシを通して見られるようにする物です。読み取ったスキルを選択することもできますよ」

ジョーブはヒカリに説明した。

「ありがとうございます。私の紅雪は血を吸ってスキルを得るので、正直スキルを覚え切れないので困ってたんです」

ヒカリはそう言って髪にカンザシを着け、ベニユキの鍔にリングを取り付けた。

「そのリングに触れてみて下さい。スキルが読み取れるはずです」

ヒカリはジョーブが言う通りリングに触れた。

「…本当に紅雪のスキルが頭の中に流れ込んで来ますね。ありがとうございます。これで色々スキルを選べるようになりました」

ヒカリはジョーブに礼を言った。

「お気になさらず。勇者様のサポートをするのは当然のことです」

ジョーブは微笑みながら返した。


「ふざけるな!なぜぼくには何もないんだ!」

カネダはジョーブに怒鳴った。

「すみません。あなたの存在を忘れていたので何も用意してなかったです」

ジョーブは失礼なことを言いながら頭を下げた。

「な「はいはい。もう行くわよ。お邪魔しました」

サヤは手慣れた様子で闇でカネダの口と手足を封じておれたちはペア社を後にした。


ーーー


「とりあえずしばらく広場で自由時間にするか。屋台も見ておきたいだろうしな」

広場に来るとイドルがそう提案してきた。

「せやな。ほなら7時に広場前に集合しよか。夜はうちの商会が経営しとる最高級ホテルのディナーが待っとるで」

チカゲがイドルの言葉に補足した。

「おお。飛行機で出た料理からして期待出来ますな。楽しみであります」

エリザはうれしそうに言った。本当に食いしん坊ね。

「そうですわね。わたくしの舌にも合いましたわ」

いかにもいいもの食べてそうなチェリルも絶賛した。確かにかなり高そうだったわね。

「それなら後で集合しよう。では解散!」

ロベリアはそう宣言した。


「それじゃあたしは適当に屋台見てくるわ。光はどうするの?」

あたしは光に聞いてみた。

「なら私も沙夜ちゃんに着いていきます。迷ったら大変ですからね」

光はそう言ってあたしの後に続いた。

「方向オンチを自覚しているようで何よりだわ。それじゃまずは何から見ようかしら」

辺りを見回してみると思わぬ人物が目に入ってきてあたしは固まった。

「どうしたんですか沙夜ちゃん?何かありました?」

光があたしに聞いてきた。


「…メリットメガネ」

あたしは思わず見つけた相手の名前を呟いた。

少し見つけ方が雑になってしまいました。次どうするかは未定です。

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