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構陣師  作者: ゲラート
第3章 残虐戦機の脅威
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ジョーブとの打ち合わせ

「お、来たな。待ちくたびれてもうたわ」

椅子に座ったチカゲが気だるげに手を振った。

「お久しぶりですね。『落涙』様、『魔眼』様、勇者パーティーの皆様。またお会い出来て光栄です」

ジョーブはそう言って会釈した。

「おい!ぼくのことを忘れているぞ」

カネダがジョーブにつっかかって行った。ただの社長相手だから敬意を払わないでいいと判断したんだろう。

「ああ失敬。もう1人の勇者もいましたね。はじめまして」

ジョーブは慇懃に返した。

「何がはじめましてだ。なぜあの時ぼくの所に来なかった!」

「会った所でアイデアが浮かびそうになかったので。チカゲさんも金になりそうになかったから接触しなかったんでしょう?」

ジョーブはチカゲに話を振った。


「うちに話振んなや。でもまあせやな。金の臭いが全くせんかったんは認めるで」

チカゲは無表情でカネダを見た。

「何だと!ぼくは勇者だぞ!」

「勇者やったらヒカリはんでええやろ。あんたにそれ以外の価値はあるんか?」 

チカゲは冷静に問い掛けた。

「…くっ。今に見ていろ!ぼくを侮ったことを後悔させてやる」

何も思い浮かばなかったカネダは負け惜しみを言った。

「ようゆうたな。その時はせいぜい利用させてもらうわ」

チカゲはゲスい笑顔を浮かべた。


「まあそれはさておき本題に入りましょう。どうやってMePhoneをプレゼンすればいいでしょうか」

ジョーブはおれたちに問い掛けた。

「まずは実際使用しとる人の話を聞かんとな。どうや、サヤはん」

チカゲはサヤに聞いた。

「そうね…。タッチパネルの説明は必要でしょうね。携帯電話もあるから後は音声認識機能についてプレゼンするのがいいかしら」

サヤはMePhoneを取り出して答えた。

「そうですね。まずは基本的な機能について説明する必要があるでしょう」

ジョーブはサヤの意見に同意した。


「後は何かしら…。この世界の携帯電話ってどの程度の物なの?」

サヤはジョーブに尋ねた。

「通話とメールですね。マザーで収集した情報は携帯電話では見られませんでした」

ジョーブは即答した。さすが専門家だな。

「ガラケーすっ飛ばしてるわけね。それなら念話が出来れば携帯いらないっていうのも理解出来るわ」

サヤはジョーブの話を聞いて納得したようだ。

「一応魔導機で情報を共有したり、マザーの情報を見れたりはしたで。ただマシニクル以外やとあまり普及しとらんねん。高いしメンテナンスも難しいさかいな」

確かに魔導機は難しいな。部品も手に入りにくいから修理は大変だ。


「後はアプリで色々出来ることを全面に押していけばいいでしょうね。この部分はあたしたちの世界よりすごいわ」

サヤはMePhoneからドローンを出した。

「そうですね。現実と連動するアプリはありますが現実に何かを出したりスマホが浮いたりはしないです」

ヒカリは感心した様子で言った。

「魔法があるからやな。異世界にはどんなアプリがあるん?」

「そうね。例えばーーー」

それからチカゲとカネダを除いた異世界人はアプリについて話し合った。

繋ぎばかりでなかなか話が動きませんね。

次で話が動かせればいいとは思ってます。

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