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構陣師  作者: ゲラート
第3章 残虐戦機の脅威
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マシニクル

「そろそろ着陸します。皆様、シートベルトを締めて下さい」

客室乗務員がおれたちに呼び掛けた。

「了解」

おれたちはシートベルトを締めた。それを見届けた客室乗務員も専用の席に着きシートベルトを締めた。

「それでは着陸します」

飛行機は緩やかに着陸し、しばらく走ってから止まった。


「ここがマシニクルの空港ですか。サミュノエルの空港とは違って近未来的ですね」

ヒカリは空港を見て目を見開いた。

「金属で覆われてるわね。かなり硬いわ」

サヤはかるく空港の壁に手のひらを当てた。

「機械の魔物の装甲を加工した物や。頑丈さは折り紙つきやで」

チカゲはヒカリに説明した。

「魔物の素材だって?そんな物よく使えるな」

カネダは嫌悪感丸出しで吐き捨てた。

「この世界では普通ですわ。魔物はわたくしたちの生活には欠かせない存在ですの」

チェリルは冷たい目でカネダを見ながら言った。

「認めないなら認めないで構わない。最初からそのような度量は期待していないさ」

ロベリアはさらりとひどいことを言った。

「な「無駄話はこんくらいにして帝都に入ろうや。そんな話一銭にもならへんで」

チカゲはカネダの話を遮って歩き出した。


「ここが帝都や。品評会前やからにぎやかやな」

チカゲはにっこり笑いながら言った。

「家も金属でありますな。魔物もなかなか破壊出来ないでしょう」

エリザは軽く手の甲で叩いた。

「屋台も多いわね。品評会が近いからかしら」

サヤは広場を見て言った。

「ソーセージの種類が多くてジャガイモがメイン…。露店でビールが売ってますね。食文化はドイツみたいですね」

ヒカリは屋台を見ながら言った。

「確か君の母の故郷だったな」

「はい。たまに里帰りしてます。とてもいい国ですよ」

ヒカリは懐かしそうに答えた。


「思い出話はひとまず置いておいてまずは皇帝に挨拶しておこう。顔見せくらいはしておいた方がいい」

ロベリアが提案した。 

「そうですね。後から呼び出されるよりは今行った方がいいかもしれません」

ヒカリはロベリアの言葉に頷いた。

「ほなうちは先にジョーブはんの所に向かうわ。後でまた会いまひょ」

チカゲはそう言って手を振って歩いて行った。

「では私たちも城に向かいましょう。どちらに行けばいいんでしょう?」

ヒカリはおれたちに聞いた。

「私が案内しよう。何度か行っているからわかる」

ロベリアはそう言って歩き出した。


「ロボットが多いわね。ここだけ本当に未来って感じがするわ」

サヤは通りを歩く機械を見て言った。

「動物の形をしたロボットもいますね。日本よりロボットは普及している感じです」

ヒカリもかなり驚いている。異世界からしてもすごいことみたいだな。

「ここまで魔導機が発展したのはマザーの存在が大きいだろうな。どんな情報でも処理して魔導機を制御するマザーがあるから魔導機は進歩したんだ」

おれは2人に説明した。

「このMePhoneもマザーで動いてるのよね。結構使い倒してるから悪い気がするわ」

サヤはそう言って懐からMePhoneを取り出した。

「いや、そのプロトタイプには独立したマザーの分身体が組み込まれているそうだ。マザーに頼らずに独自で動けるらしい」

「…変なフラグたてないでもらえる?」

サヤは意味深に笑いながらマザーを懐にしまった。

繋ぎの話はどうも書きにくいですね。

次はとりあえず謁見しておきます。

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