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構陣師  作者: ゲラート
第2章 獣王征伐
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作戦会議

「ぐはっ」

悪臭を放つカネダがおれたちの本陣の端に落ちた。

「ご苦労、ネロ。…パーフェクトクリーン」

おれは飛んでいるネロに洗浄魔法をかけた。

「おい。ぼくを無視するな!」

落ちてきたカネダはおれたちに向かって吠えた。

「あら。生きてたのね。てっきりくたばったかと思ったわ」

サヤは冷たい目をカネダに向けた。

「何だと!この」

「臭い顔近づけないでくれる?…ダークネスクリーン」

サヤは手に禍々しい黒い玉を出現させた。

「や、やめろ!うわー!」

黒い玉に覆われたカネダはすっかりきれいになった。ただの洗浄魔法だから当然だな。


「それにしても派手にやられたわね。一体何レオモンにやられたの?」

サヤはライオンの形に凹んだ鎧をMePhoneで撮りながら呟いた。

「おそらく獣王軍幹部の獅子王の攻撃でしょう。その技を食らって命を落とした将軍がいるから間違いありません」

ノルマルの司令官が鎧を見て説明した。

「幹部?ウソだ!あいつが獣王のはずだろう!」 

カネダは司令官に凄んだ。自分が獣王ではない相手に負けたことを認めたくないんだろう。

「本当です。獣王はアリゲルトというワニなのですから」

司令官はカネダの言葉を冷静に否定した。

「あ、はい。獣王といえばワニですよね。…何だか毒されてる気はしますけど」

ヒカリは何だか腑に落ちないという顔をした。

「常識だと言い切るのはおかしいのは確かね。でもイドルが獣王と戦えば紅雪がドラゴンキラーになるって言ってた理由はわかったわ。モンスターズでもワニはドラゴンだし」

サヤは納得したという顔をした。

「あくまで希望的観測だがな。実際どんな分類になるかはわからん。そこはベニユキ次第だろう」

「ですね。なるようにしかなりませんよね」

ヒカリはそう言ってベニユキを撫でた。


「獣王のことは今は置いておこう。問題はこれからの相手の出方だ」

ロベリアは真剣な顔をして言った。

「悔しいですが我々が今までしのげていたのは敵が勇者様が来るのを待っていたからだそうですしね。幹部もきっと出てくることでしょう」

司令官は難しい顔をして言った。

「大丈夫であります。獣など恐るるに足りません」

「そうそう。みんな丸焼きにしちゃえば同じだよ」

血の気が多い二人が胸を張って宣言した。

「そ、それは頼もしい。ですが森の中に逃げ込まれたらどうします?」

司令官は不安そうな顔をした。

「心配は無用ですわ。森の中ではわたくしたちは無敵ですもの」

チェリルはない胸を張って宣言した。


ーー


「いよいよ勇者パーティーが来たね。獣王に獲物を残しておかなくて大丈夫かな?」

ジータスとか名乗ったチーターがライオンに尋ねた。

「ふん。そんな気遣い必要ない。おれ様たちだけでケリをつければいいだろう」

ライオンはそう言ってニヤリと笑った。

「さすが獅子王ライガ。すごい自信だね」

ジータスはそう言って苦笑した。

「当たり前だ。おれ様たちは森では無敵だからな」

ライガはそう言って拳を強く握り締めた。

獣王といえばやっぱりワニですよね。

正直繋ぎの話は書きにくいです。

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