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構陣師  作者: ゲラート
第6章 海に潜む絶海鋼竜
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出航

「久しぶりだね。勇者パーティーご一行様方。順調に七魔将を倒してるみたいじゃないか」

港に行くとフランが出迎えてくれた。

「みんなの力あってのことです。私の力だけではとても倒せませんでした」

「そうね。金田以外誰が欠けても倒せなかったわ。金田以外、誰が欠けてもね」

ヒカリの言葉にサヤが補足した。

「何だと!この」

「あーはいはい。話はいいから早く乗ってくれよ。すぐ合流しないとヤツらがうるさいからね」

フランに促されておれたちは船に乗り込んだ。


「それじゃ基本方針を説明するよ。目的地はバルミューダトライアングル。3つの島を結ぶ魔の海域だ。昔から船の墓場として知られてる所さ」

フランは地図に三角形を描いた。

「私たちの世界にも似たような海域がありますよ。この世界なら本当に不思議な力があるのかもしれませんね」

ヒカリは遠い目をしながら言った。

「そうかい。まあとにかくこのバルミューダトライアングルを逆三角形を描く三方向から攻めるんだ。アタシたちは東から攻め込む船団に合流するわけさ。ここまでで質問はあるかい?」

フランはおれたちに尋ねた。


「船団っていうのは海軍なのか?」

おれはフランに聞いた。

「いや、ほとんど海賊だよ。海軍は自分の国を守るので精一杯だから海賊の方が自由に動けるわけさ。後は現地で希望者を募って道案内を頼むよ」

「海の命運は海賊たちに託されたってわけね。世も末だわ」

サヤは呆れた顔をしながら言った。

「あはは。そうかもね。でもアタシに言わせりゃ船乗りにとって大事な海を守るのに海軍だろうが海賊だろうが関係ない。相手がサメだろうが海竜だろうが航海の邪魔をする奴らは倒すだけさ」

フランはそう言って胸を叩いた。


「キャプテン!出航の準備ができやしたぜ!」

船員がフランに告げた。

「そうかい。じゃあ行ってくるよ」

フランは部屋を出て甲板に向かった。

「いいかい、野郎ども。今回の航海の目的はバカデカい海竜をぶっ倒すことだ。生きて帰れる保証はない。海に出たらもう逃げ場はないよ。船を下りたいやつは下りてくれて構わない。遠慮なく言っておくれ」

フランは海賊たちの前でそんなことを言った。

「ハッ。命が惜しくて海賊なんて出来やしやせんよ、キャプテン」

「航海はいつだって命がけだ。今更ビビる腰抜けはこの船にゃいないですぜ」

海賊たちはそう言ってニヤリと笑った。

「ハーハッハッ!この船にゃ命知らずのバカしかいないのかい。やっぱ最高だよお前ら!」

フランは高笑いを上げた。

「それじゃ行くよ野郎ども。出航!」

「「「ヨーソロー!」」」

こうしておれたちは大海原へと繰り出した。

ひとまず出航しました。これからどうなるかは未定です。

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