表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
構陣師  作者: ゲラート
第5章 天候爵の大災害
182/185

回復した天候

「ふう。先にマシニクル行っててよかったわね。ドーターがいなきゃ詰んでたわ」

サヤはそう言ってMephoneを撫でた。

『フフン。やっぱり私って最強だよね!』

ドーターの調子に乗った声がMephoneから聞こえてきた。


「それにしてもマシニクルって国はとんでもないな。あんな高い所の敵を攻撃する手段があるとは」

ロベリアは空を見上げながら言った。

「まるで私たちの世界から国ごと飛んで来たような国ですよね。むしろ軽く未来進んでる気すらします」

ヒカリは遠い目をしながら言った。

「君たちの世界ではあんな物がたくさんあるのか?」

「ものすごく宇宙開発が進んでるわ。大国が競争してるからこの世界みたいにマシニクルが独占してるわけじゃないわよ」

つまりマシニクルに似た技術を持つ国ばかりなわけか。凄まじい世界だな。


「この世界ではそれぞれの国で異なる技術が発展してますからね。マシニクル一強ではないんですよね」

「そうだな。どの国も技術の方向性が違うから対抗手段が分からない。戦いになれば厳しいのは確かだ」

ロベリアは冷静に分析した。

「それである種力の均衡を保ってるのね。どうしても軍事費とか技術で目に見えた差が生まれてくる私たちの世界とは違うわ」

サヤは遠い目をして言った。

「それでも戦を仕掛けようとするバカはいつの時代もいるけどな。とりあえず雪の女王とフリザイス王に討伐報告するか」


ーー


「ありがとうございました…。これでやっと休めそうです」

雪の女王はホッとした顔で胸を撫で下ろした。

「それはよかった。しかしなぜそこまでしてフリザイスを守ろうと?デスブリザードマウンテンから出ないならそこだけ守ればよかったんじゃないか?」

おれは疑問に思ったことを聞いた。

「私は長い間この山に住んでいます。自然と遭難した人を助けることが多くなりました。人間と交流していく内にいつしかフリザイスの民に仲間意識を持つようになったんです。だから魔王軍の侵略に気付いた時フリザイスに対する侵略を止めたいと思ったんです」

雪の女王は優しい目で言った。


「心がけは立派だけど今度フリザイスの侵略に気付いた時はすぐフリザイス王に知らせた方がいいわよ。今回はたまたまあたしたちが間に合ったからいいようなものの下手したらあなた消えてたわよ」

サヤは雪の女王に正論をぶつけた。

「そうですよ。時には周りを頼ってもいいと思います。困った時は助けを求めることも必要ですよ」

ヒカリはサヤの言葉に賛成した。

「そうですね…。フリザイス王に伝えておいてくれませんか?困った時は互いに助け合いましょうと」

雪の女王は優しく微笑んだ。

「はい。必ず伝えます」

ヒカリは力強く宣言した。


「そうか。雪の女王がそんなことを…。わかった。王家代々必ず伝えていこう」

フリザイス王は雪の女王の言葉を聞いて目を閉じた。

「真に大義であった。そなたらのおかげで民を、雪の女王を失わずに済んだ」

フリザイス王はおれたちに礼を言った。民が最初に来るあたりさすが王だな。

「勇者として当然のことをしただけですよ。魔王軍に苦しめられてる人たちを救うのが勇者の使命ですから」

ヒカリは胸を張りながら言った。

「フ。まっすぐだな。必ずや魔王を倒してくれ」

フリザイス王はヒカリに微笑んだ。

「はい!」

ヒカリは力強く返事をした。

どうにか終わりました。次の相手が誰かは未定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ