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構陣師  作者: ゲラート
第5章 天候爵の大災害
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捕獲成功

「魔物球が見つかったわ。今座標を出すわね」

サヤはそう言ってMephoneの画面が見せて来た。

「それじゃここに転移するわ。手を握って」

サヤは左手を差し出して来た。

「そんなアプリがあるのか。魔導科学の力はすごいな」

おれはサヤの手を取った。

「まるで魔法みたいよね。科学が進歩すると行き着く所は同じになるのかしら」

そんなことを言いながらサヤが画面をタップすると、おれたちの体は光に包まれた。


転移した場所はかなり吹雪いていた。デスブリザードマウンテンだから当然かもしれないが。

「魔物球は…あったわ」

サヤは吹雪の中からすぐに魔物球を見つけ出した。そしておれに投げてきた。

「すごいな。おれも負けてられないな」

おれは空間魔法からヤスリを取り出した。そして魔物球を開き、ヤスリで主の名前が書かれている所を削り取った。

「これでも捕獲出来るが…。やはり戻した方が楽だな」

おれは削られた上に針で自分の名前を刻んだ。


「よし。終わったぞ」

他に何か仕込んでないことを確認し、おれはボールを閉じた。

「早いのね。もっと時間かかると思ってたわ」

サヤは意外そうな顔をした。

「書き換えるよりは楽だ。それより早く戻ろう」

「そうね。その前に光に伝えておくわ」 

サヤはそう言ってMephoneをいじった。


ーーー


ヒルデさんと戦っている時、不意に懐のMephoneが鳴りました。

「沙夜ちゃんからでしょうか?…捕獲準備が出来たみたいです」

私はヒルデさんに気付かれないように皆さんに合図を送りました。

「…了解。勇者サマ。そっちにも作戦送るからその通りにやって」

リンさんに促されてMephoneを見ると確かに作戦が書いてありました。


「わかりました。いつでもいいですよ」

「わかった。…アイスフィールド」

私の言葉と共にリンさんは地面を凍らせました。

「フン。甘いわ!」

ヒルデさんはジャンプして氷結攻撃から逃れました。

「それはどうでしょう」

私はすかさず靴をアイススケートに変え、近くに滑りました。 

「ライトネット」

そして落下して来るヒルデさんにネットを放ち、加速しながら踏み切りました。

「クワドラプルアクセル」

そのまま4回転アクセルを決めると、ヒルデさんは巻き取られました。


「なっ?!」

捕まって驚くヒルデさんの前にMephoneを出すと、魔物球を持った手が出てきました。手がボタンに触れると、魔物球から光が放たれました。

「ば、バカな…」

ヒルデさんの体は光に包まれ、魔物球に吸い込まれました。

「ヒルデ、ゲットだぜ。…なんてね」

Mephoneからサヤちゃんはドヤ顔で魔物球を掲げました。

新しいポケモン楽しみです。

次は捕獲後のやり取りをします。

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