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構陣師  作者: ゲラート
第5章 天候爵の大災害
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乗客

個室でしばらく過ごしてから、おれは朝食をとりに食堂車へ向かった。

「あ、あなたはもしかして『構陣師』様ですか?!」

声がする方を見るとカメラを肩にかけた女の人がいた。

「そうだが」

「やっぱり!ロレイナ先輩からよく聞いてます!」

カメラを持った女性は知り合いの名前を出して来た。


「ロレイナ先輩を知ってるってことは、君も予言出版に勤めているのか?」

「はい。カメラマンのカノン・ナイコンです。私異常気象の写真を撮るためにフリザイスに向かってるんです」

カノンはそう言って名刺を出した。

「フリザイスか…。おれたちと同じだな」

おれの言葉にカノンはピクリと反応した。


「…つまり異常気象は魔王軍のしわざということですか?」

「そう判断したからおれたちはここにいるわけだ。今のうちに忠告しておくが、おれたちの戦闘についてくるのはやめてくれ。君たちは大人しく異常気象を追っていればいい」

おれはカノンに釘をさした。


「自分から明かしといてよくそんなこと言えるわね。まああたしたちがいる時点で目的は大体わかるでしょうけどね」

食堂車に入ってきたサヤは呆れたように言った。

「ほ、本当に勇者パーティーが集まってますね。魔王軍討伐のためなのは間違いないようですね」

カノンはそう言ってカメラを手に取った。

「1枚全員集合した写真撮っていいですか?魔王軍を倒した時に写真載せられるのはでかいですから!」

カノンは鼻息を荒くして言った。


「いいですよね、皆さん。…メルさんって写真に写るんですか?」

ヒカリはメルに尋ねた。

「問題ないぞ。鏡には写らんが写真は大丈夫じゃ」

メルは笑顔で言った。

「あ、もうちょっと寄って下さいね。じゃ、撮りますよ。はい、チーズ!」

カノンはそう言って写真を撮った。

「ありがとうございました!魔王軍の討伐期待してますね!」

カノンはそう言って朝食のビュッフェを取りに行った。


「勇者パーティーがいるとはな。どこの国で魔王軍が暗躍してるんだ?」

食べ物を取った防寒着を着た登山靴の男が聞いてきた。

「フリザイスだ。見た所あんたもフリザイスに行くようだが」

おれは登山家らしき男に尋ねた。

「ああ。デスブリザードマウンテンに登る予定なんだが…。魔王軍がいるなら難しそうだな」

登山家は難しい顔で言った。

「そもそも異常気象の時点でよく考えるべきだったと思いますわ」

チェリルは至極当然のことを言った。

「現地に行けばおさまると思ったんだ。だが異常気象が魔王軍のしわざだとすると厳しそうだな」

登山家は暗い顔で言った。

「心配ないであります。自分たちが倒すでありますよ」

「天候はどうにもならんが、操るやつならどうにでもなる」

エリザとロベリアは自信を持って言った。

「そうか。おれがデスブリザードマウンテンを攻略するためにも魔王軍を倒してくれよ」

登山家は頼み込むようにいった。

「もちろんです。あなたも攻略頑張って下さい」

ヒカリは登山家ににっこり笑いかけた。

繋ぎが雑ですね。列車ではあまり話を動かす予定はないです。

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