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構陣師  作者: ゲラート
第4章 ファラオの呪い
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カノプスキメラ

「ふう。戻って来れた。…なんだあのバケモノ!」

カノプスキメラを見たマニャは驚いて叫び声を上げた。

「壺の中の内臓が融合したアンデッドです。カノプスキメラというらしいですよ」

ヒカリはカノプスキメラから目を離さずに言った。

「なるほど…。確かにカノプス壺の動物の特徴があるな」

マニャは納得したのかうなずいた。


「ふっ。こいつの力を見せてやる。飛べ!カノプスキメラ!」

ツタンクアテムが命令するとカノプスキメラは翼を広げた。

「グオオォォン!」

カノプスキメラは奇声を上げて飛翔した。

「まずは邪魔な聖女から退場してもらうぜ」

ツタンクアテムの言葉通りカノプスキメラはリリエンヌの方に飛んで行った。

「ホーリーバリア!」

リリエンヌはバリアでカノプスキメラの攻撃を防いだ。

「ふっ。そんなバリアいつまで持つかな?」

カノプスキメラが殴る度バリアにヒビが入ってきた。相当強いアンデッドだな。


「くっ。聖女様から離れなさい!」

ジェシカはモーニングスターでカノプスキメラに攻撃した。

「バカか。そんなトロい攻撃当たるわけないだろ」

カノプスキメラは余裕で攻撃をかわした。

「これで1人脱落だな」

カノプスキメラの拳はリリエンヌの顔面に向かって吸い込まれて行き、周りに衝撃音が響き渡った。


「…ウギャ?」

リリエンヌに向かって拳を振り抜いたカノプスキメラは、なくなった腕を見て首を傾げた。

「汚らわしいアンデッドが。私に触れようなど身の程を知れ」

そう冷たく言ったリリエンヌの手には巨大なメイスがあった。

「今すぐその醜い魂を浄化してやる。ありがたく思え」

リリエンヌはそう言ってカノプスキメラの体をピラミッドの壁に叩きつけた。


「え、あの、リリエンヌ…さん?」

ヒカリは困惑した顔で豹変したリリエンヌを見た。

「リリエンヌはメイスを持つとああなるんだよ。だから普段は持たないようにしてるんだ」

「わー…。聖女の姉ちゃんにもそんな一面があるんだな」

マニャは軽く引きながらリリエンヌを見た。


「そんな隠し玉があるとは驚いたぜ。時間稼ぎで全ての手を出す程勇者パーティーは弱くないというわけか」

ツタンクアテムは楽しげに言った。

「まあな。そう言うお前はこれ以上強力なアンデッドは出せそうにないようだが」

時間稼ぎで倒していった結果この場にはドラゴンゾンビにデュラハン、リッチにワイトキングまでいる。これ以上のアンデッドがいるとはとても思えない。

「確かにこれ以上の駒はもういない。だがカードはいくらでもある」

ツタンクアテムはそう言ってカードを広げた。

「まだまだ勝負は続くぞ。おれの戦術について来れるかな?」

そう言うツタンクアテムのマスクからは不気味なオーラがほとばしっていた。

キャラ付けが安易過ぎましたかね。もう少し戦いが続きます。

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