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構陣師  作者: ゲラート
第4章 ファラオの呪い
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青き眼の龍

声がする方に向かうと、キノコ頭の男の人がいました。

「フン。戦えるのは小娘だけか。せいぜい楽しめるといいんだがな」

キノコ頭の人は左手にジュエラルディスクを生やして言いました。

「聞き捨てなりませんな。我らなど眼中にないと?」

エリザさんは剣を抜き放ち、キノコ頭の人に突きつけました。


「おれはジュエラルでの勝負しか受けん。ジュエラル出来るやつが全滅した時点でこの道を爆破して封鎖する。つまり小娘が負けた時点で貴様らの戦いのロードは終わるというわけだ」

キノコ頭の人はそう言って天井にある爆弾らしき物を指差しました。

「あくまで直接戦闘は避けると言うでありますか…」

「おれはジュエラリストだ。おれを殺すならカードで殺せ!」

キノコ頭の人はそう言ってデッキをジュエラルディスクにさしました。

「わかったよ。やってやる!」

マニャちゃんはジュエラルディスクを腕にはめ、勢いよくデッキをさしました。

「「ジュエラル!」」

マニャちゃんとキノコ頭の人は高らかに宣言しました。


「先攻はもらう。おれのターン、ドロー!」

キノコ頭の人はカードを引きました。

「モンスターを裏側守備表示で召喚」

キノコ頭の人がカードを置くと、石板がその場に現れました。

「カードを2枚伏せる。おれはこれでターンエンド」

キノコ頭の人はそこでターンを終わらせました。


「序盤は様子見か…。あたしのターン、ドロー!」

マニャちゃんは勢いよくカードを引きました。

「とりあえず仕掛けてみるか。メジェド召喚」

マニャちゃんがカードを出すと、白い布で体を覆った人が出てきました。

「メジェド!」

白い布のモンスターを目を光らせ、ピラミッドの上に降り立ちました。


メジェド 攻撃力1700


「バトルだ。メジェドで裏側守備モンスターに攻撃。メジェド・レーザー」

マニャちゃんが指示を出すと、メジェドの目からビームが出ました。


「フン、甘いわ。リバースオープン!サギージョーカーをリリースして、死のデッキウィルスを発動!」

キノコ頭の人が宣言すると表になったピエロのモンスターが砕け散り、黒い粉が撒き散らされました。

「メジェー!」

黒い粉に触れたメジェドはその場で破壊されました。


「あ、あれは沙夜ちゃんも使っていたウィルスカード…」

私が呟くとキノコ頭の人が顔を向けて来ました。

「あんな紛い物と一緒にするな。このウィルスは使った瞬間、場と手札とデッキの攻撃力1500以上のモンスターを全て破壊するのだ!」

使った瞬間破壊ですか…。即効性が強いですね。

「つまり…デッキには弱いモンスターしか残らないってことですか?!」

リリエンヌさんはウィルスカードの説明を聞いて驚きました。私たち素人でも攻撃力が高いモンスターがいなくなるのは絶望的なのはわかります。


「心配しなくてもまだ何とかなるよ。…だいぶ削られたのは確かだけどね」

マニャちゃんは顔をうつむけながら墓地に大量のカードを送りました。

「その強がりがいつまで持つかな。さあ、やることがないならとっととターンエンドしろ」

キノコ頭の人はマニャちゃんに促しました。

「ぐっ。あたしはカードを1枚伏せてターンエンド!」

マニャちゃんはジュエラルディスクにカードを押し込んでターン終了を宣言しました。

「エンドフェイズに伏せていたトゥルーライトの効果発動!デッキからブルーマックスエナジーをセットするぞ」

キノコ頭の人はデッキからカードを場に伏せました。


「おれのターン、ドロー!…ワハハハ!貴様に更なる絶望を見せてやる!」

キノコ頭の人は高笑いをあげました。

「魔法細菌兵器発動!相手のデッキの魔法を10枚破壊するぞ」

キノコ頭の人はまた凄まじいカードを出してきました。

「安心しろ。何を破壊するかは選ばせてやる。貴様のデッキに魔法が10枚より多く存在すればの話だがな!ワハハハハ!」

キノコ頭の人は更にマニャちゃんを煽りました。

「ぐぅ。どれだけデッキ削ってくれてるんだよこいつ…」

マニャちゃんは顔をうつむけながら言いました。


「ククク。まだ終わらんよ。青き眼のキサラ召喚!」

キノコ頭の人は青い眼で白い髪のきれいな女の人のカードを出しました。


青き眼のキサラ 攻撃力0


「召喚に成功したからキサラの効果発動!手札にブルーアイドオルタドラゴンを手札に加える」

キノコ頭の人はデッキからカードを手札に加えました。

「手札のブルーアイドブランドラゴンを見せてオルタドラゴンの効果。オルタドラゴンを特殊召喚する」

キノコ頭の人はカードを見せて、別のカードをディスクに置きました。

「我が魂より生まれし新たなる力。この場に現れ全てを滅せよ。現れろ!ブルーアイドオルタドラゴン!」

置かれたカードからは体に紋様が刻まれた白い龍が出てきました。


ブルーアイドオルタドラゴン 攻撃力3000


「トゥルーライトの効果発動!手札のブルーアイドを特殊召喚する」

キノコ頭の人はもう1体のドラゴンを出しました。

「我が魂よ。その光ではだかる者を全て討ち滅ぼせ!現れろ!ブルーアイドブランドラゴン!」

カードからは真っ白な龍が出てきました。


ブルーアイドブランドラゴン 攻撃力3000


「更にブルーマックスエナジー発動!デッキから白き龍を墓地に送り、キサラの攻撃力を800アップする。効果の対象になったことでキサラの効果発動!デッキからブルーアイドシェードドラゴンを特殊召喚する」

キノコ頭の人はデッキからカードを出しました。

「我が魂に潜みし闇よ。今こそ現れこの世に破滅をもたらせ。現れろ!ブルーアイドシェードドラゴン!」

カードからは真っ黒な龍な龍が現れました。


ブルーアイドシェードドラゴン 攻撃力3000


「こ、攻撃力3000のドラゴンが3体?!」

リリエンヌさんは顔を青くして言いました。

「ライフは8000。攻撃が全て通れば終わりであります」

エリザさんは深刻な顔で言いました。

「見ろ。これが我が魂の力だ。ワーハッハッハ!」

3体の龍を従えたキノコ頭の人は高笑いを上げました。

少しでも絶望感が出せていれば幸いです。

次で決着です。

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