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構陣師  作者: ゲラート
第4章 ファラオの呪い
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謎の答え

「とりあえず考えてみましょう。一対一の決闘ということは、2人でやるものということですよね」

私はまず話を切り出しました。

「確かに文字通りの決闘ではないでしょうな。剣を縦に構えるのはともかく、盾を横に構えることはそこまでないであります。少なくともそうして当然のものとして説明することはないでしょうな」

エリザさんはそう言ってうなずきました。


「後魔法が光と闇から出るとはどういうことでしょう?罠が闇に潜んでいるのはなんとなくわかるんですが…」

リリエンヌさんは考え込みました。

「属性の話ではないのはわかりますけど…。よくわかりませんね」

「そうでありますな。全く見当がつかないであります」

私たちは頭をひねりました。


「正直何か引っ掛かってはいるんだよな。何かきっかけがあればわかる気がするんだが…」

マニャちゃんは小骨が喉にはさまってるような顔をしています。そろそろ出かかっているようですね。

「うーん。剣が縦で盾が横…。攻撃と防御…」

そこまで考えてふと沙夜ちゃんがカードを持っている姿が目に浮かびました。


「もしかして…ジュエラルでしょうか?」 

私の言葉にマニャちゃんは顔を上げました。

「確かにそうだ。攻撃表示は縦だし、守備表示は横。攻撃表示のモンスターが倒されるとダメージが通るけど、守備表示モンスターが倒されてもダメージはない。魔法カードは基本伏せてても伏せてなくても発動出来るけど、罠カードは基本伏せてなきゃ発動出来ない。全部あてはまってるな」

マニャちゃんはスフィンクスを指差しました。

「そういうわけで答えはジュエラルだ!」

マニャちゃんが答えるとスフィンクスは固まりました。

「正解だ。通るがいい」

スフィンクスは体をどけて道をあけました。


「正解はジュエラルだったでありますか。この国に来てからよく耳にしますがよく知らないであります」

エリザさんはそう言って頭をかきました。

「私もです。実際やっている所を見たことないからわからないのも当然ですね…」

リリエンヌはしみじみと言いました。


「それならピラミッドから出て時間があったら教えてやるよ。始めるだけならストラク3個でいけるしさ」

マニャちゃんは私たちに申し出てくれました。

「本当でありますか?!楽しみであります!」

エリザさんは元気よくマニャちゃんの手を握りました。

「私も沙夜ちゃんがやってるのを見て興味はあったんです。ぜひお願いします」

「…私も機会があればお願いします」

リリエンヌさんは遠慮がちに言いました。教会の仕事はそれだけ忙しいんでしょう。


「フン。戦えるのは1人だけか。つまらん」

そのような会話をしていると、スフィンクスのいる道の奥から声が聞こえてきました。

高橋和希先生のご冥福をお祈りします。

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