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構陣師  作者: ゲラート
第4章 ファラオの呪い
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デスタウロス

「はあ、はあ。ホントしつこい!何なんだよあのデカブツ!」

鳴き声と足音を頼りに迷路を走っていると女の人の声が聞こえました。

「どうやら近いようですね。私が先行します」 

私は瞬光で一気に加速しました。

「自分たちもすぐ追いつくであります!ご武運を!」

エリザさんの声が遠ざかる中、私は声の方に急ぎました。


瞬光で飛ばしているとデスタウロスが斧を振り上げるのが目に入りました。

「ブモー!」

デスタウロスは小さな人影に勢いよく斧を振り下ろしました。

「瞬光・弐ノ段」

私はもう一段階瞬光のギアを上げてその人を抱えて逃れました。


「きゃあああ!…あ、あれ?生きてる?」

私が抱えている女の子は辺りをキョロキョロ見回しました。褐色の肌と格好からしてアイシス人でしょうね。

「どうやら間に合ったようですね。ケガはないですか?」

私は抱えている女の子をそっと下ろしました。

「う、うん。…って姉ちゃん誰だよ?!こんなトコで何してんの?!」

女の子は混乱した様子で騒ぎました。


「話は後です。ライトバリア」

私は女の子の周りを囲う結界を展開しました。

「ここでじっとしてて下さい。その中にいれば安全です」

私は安心させるように言いました。

「無茶だよ。あいつすごいパワーなんだぞ。姉ちゃんの細腕じゃかないっこないって!」

女の子は震えながら叫びました。

「大丈夫ですよ。私最速ですから」

私がデスタウロスに向き直るとデスタウロスを足で地面を掻いています。こういう所は牛なんですね。

「モー!」

デスタウロスが怒って斧を振り上げた瞬間、斧を持った右腕が地面に落ちました。

「ブモ?!」

デスタウロスは驚いて右腕を見ました。痛覚はないのか痛みは感じていないみたいです。


「な、何で勝手に腕が落ちてんだよ?!どうなってんだ?」

女の子はわけがわからないという顔をしてデスタウロスを見ました。

「助けるついでに切っただけですよ」

私は適当に返してデスタウロスに意識を集中しました。


「いつの間に…。姉ちゃん何者だよ?」

女の子が疑問の声を上げるのと同時にデスタウロスは助走をつけました。明らかに突進する気ですね。

「レイ」

私は光線で角を撃ちました。光線は両方の角に命中し、2本とも折りました。

「モーーー!」

デスタウロスは角が折れてもひるまず向かって来ました。アンデッドだから角を折られても痛みがないのか、牛の頃から痛みがないのかはわかりませんが。

「ライトボール」

私は光の球を出して足元に蹴りました。

「ブモッ?!」

デスタウロスは球に足をとられて転びました。足止めは出来そうですね。


「すげえ!光の球を蹴って当てるとか姉ちゃん『落涙』の勇者だろ!まさか本物見れるとは思わなかったよ!」

女の子はさっきまでとはうって変わってはしゃいでいます。

「来てるのは私だけじゃないですよ。ほら、赤いお姉さんも来ましたよ」

私の言葉と同時に赤い斬撃がデスタウロスの左肩を切り裂きました。

「ブモーー?!」

デスタウロスは飛んで行った左腕を見て驚きました。本当に痛覚ないんですね。

「ホーリーレイ」

そして次にやってきたリリエンヌさんの極太の光線がデスタウロスの額を貫きました。

「モーーー!!」

光線を食らったデスタウロスは断末魔を上げて倒れ込み、灰になりました。

話進まなかったです。次は新キャラの紹介になります。

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