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構陣師  作者: ゲラート
第4章 ファラオの呪い
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迷宮

私たちが歩いていると、別れ道が出てきました。

「別れ道ですね。どの道が正解なんでしょう?」

リリエンヌさんが不安そうに言いました。

「わからないならこうして見るであります!」

エリザさんは自信満々に空間魔法から棒を出して倒しました。棒は右に倒れました。

「適当ですね。でも判断材料もないですしとりあえず進みましょう」

私たちは右に進むことにしました。


右に進むと今度は3本の道が出てきました。

「道が増えましたね…。まるで迷路みたいです」

リリエンヌさんは不安そうに言いました。

「面倒でありますな。こうなったら壁を壊しましょう」

エリザさんはそう言って剣を巨大なハンマーに変換しました。

「待って下さい。ピラミッドを壊したら賠償しないといけなくなるかもしれません」

私はエリザさんを止めました。


「緊急事態なのでやむを得ないであります。クリムゾンスマッシュ!」

エリザさんは赤いオーラを纏ったハンマーを思いきり壁に叩きつけました。

「なっ、無傷?!…う、腕が痺れたであります」

エリザさんはハンマーを置いて手をフーフー吹きました。

「どうやら強力な結界が張ってあるようですね。壊すのは無理そうです」

リリエンヌさんは結界を軽く叩いて分析しました。

「ならどうにかして抜けるしかありませぬか…」

エリザさんは意気消沈してトボトボ歩き出しました。


あれからしばらく歩いていましたが、全く出口が見つかりません。完全に迷ってしまったようです。

「また行き止まりでありますか。…何だかこの道通った気がするであります」

エリザさんはゲンナリした顔で言いました。

「そうですね。目印のシールがあるから間違いないです…」

リリエンヌさんは疲れ果てた顔で首を振りました。

「何でよりにもよってこのメンバーでこんな所に飛ばされるでありますか…。イドル卿かサヤ殿がいてくれれば楽に突破出来るのに」

エリザさんはかなり落ち込んでいます。正直私も心が折れかけているので気持ちはわかります。

「何か、何か突破口さえあれば…」

私は悔しさで拳を握りしめることしか出来ませんでした。


「モーーーー!」

そんなことを考えていると突然迷路の中に牛の鳴き声が響き渡り、大きな足音が聞こえました。

「今の鳴き声はミノタウロス?…いえ、アンデッドだからデスタウロスでありますか」

エリザさんは顔を上げて言いました。

「この世界でも迷宮と言えばミノタウロスなんですね。何だか何かを追っているような感じです」

私たちは顔を見合わせました。


「はぐれた仲間がいるならいいんですが…。最悪他の誰かが迷い込んだなんてことも…」

リリエンヌさんは青い顔をして言いました。

「どちらにしても放ってはおけませんね。行きましょう!」

私たちは鳴き声と足音を頼りに迷路の中を駆けました。

正直話の動かし方が雑かもしれません。どうにか膠着状態から抜け出せたらいいとは思います。

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