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構陣師  作者: ゲラート
第4章 ファラオの呪い
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ピラミッド

「これがツタンクアテムのピラミッドですか…。何というかすごく邪悪な気配がしますね」

ピラミッドを見たヒカリはピラミッドを見つめながら言った。

「デカデカと『ようこそ。ツタンクアテムのピラミッドへ』って書いてあるわね。罠だとしたら色々な意味ですごいわ」

サヤは呆れた顔で文字を指差した。

「地図で見てもここで間違いないはずだ。中がどうかは知らんがピラミッドの場所はここで合ってるだろう」

おれは地図を指して説明した。

「なら早く入るであります。悩むのはその後でいくらでも出来るでしょう」

エリザは自信を持って言い切った。

「そうですね。行きましょう」

そう言って先陣を切るヒカリに続いておれたちはピラミッドの中に入った。


入り口に入って道を進むと大きな刃が行き交う部屋に出た。道は真ん中の1本だけで、道の両端には深い穴が空いている。

「…向こうに止めるためのスイッチがあるわね。誰かがあの刃をくぐり抜けて押すのが正攻法かしら」

サヤはそう言いつつ弓の弦を鳴らした。スイッチを矢で狙えると言いたいのだろうか。


「なら私がスイッチを押して来ます。もうタイミングはわかりましたから」

ヒカリはストレッチしながら言った。

「確かに適任ですわね。刃に触れない限り落ちそうにありませんもの」

チェリルはそう言って微笑んだ。

「なら大丈夫ですね。落ちない限りは聖女様が何とかしてくれますから」

「そ、そこまで持ち上げられても困ります…」

リリエンヌはジェシカの言葉に自信なさげに返した。そんなに謙遜しなくていいと思うんだが。


「…特に罠もないようだから行けるな。頼んだぞ、ヒカリ」

おれは念の為確かめてからヒカリを促した。

「はい。任せて下さい」

そう言うとヒカリは刃に向かって歩いて行った。そのまま刃が見えないかのように普通に歩いて行く。

「あ、あの。もっと慎重に行った方が…」

そんなリリエンヌの言葉を尻目にヒカリは一度も立ち止まることなく一定のリズムで向こう側へと渡って行った。

「あっ。スイッチありました」

ヒカリは刃が外側にあるタイミングで止めた。


「…」

「えっと…。どうしました皆さん。何だか呆然としてますけど」

刃が止まっても動かないおれたちをヒカリは不思議そうな目で見た。

「…普通少しは立ち止まってタイミング計るものじゃありませんの?」

「私も魔法を使えば出来るが…。タイミングをつかむのにはもっと時間がかかるぞ」

「どうやったら止まらずに行けるかわからないであります…」

勇者パーティーのみんなもおれと同じ気持ちのようだ。


「光は無自覚ですごいことするからね。いちいち驚いてたら心臓が持たないわ」 

サヤはあくまで冷静に言った。

「…そうかもしれないな」

おれはとりあえず納得することにして先を急ぐことにした。

あまり話進みませんでした。しばらくはピラミッド攻略が続きます。

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