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構陣師  作者: ゲラート
第4章 ファラオの呪い
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カードショップにて

服屋で砂漠用の装備を調達したあたしと光はカードショップに来ていた。

「へー。ちゃんとジュエラル以外のカードゲームもあるのね」

まあジュエラルより数は少ないけどね。あからさまにコーナーが狭いわ。

「カードアニメの世界じゃないんですから一種類しかないってことはないでしょう。…ジュエラルに不思議な力が本当にあるかはわかりませんが」

光はジュエラルのカードをジッと見ながら言った。


「カードゲームアニメにもメインじゃないカードゲームはあるかもしれないわよ。ちょうどここのジュエラル以外の物のように隅っこに追いやられてるのかもね」

そう返しつつあたしはカウンターに向かった。

「ジュエラルの最新ブースターを2箱下さい」

あたしは店主のおじいさんに話しかけた。

「まいど。9銀貨じゃよ」

あたしは9銀貨を払い、受け取った箱を持って開封スペースに行った。


「箱買いって…。買い過ぎじゃないですか?」

光は箱を開けるあたしに聞いてきた。

「これくらい普通よ。まあ元の世界じゃネットで買ってたけどね」 

あたしは慣れた手つきで近くにあったハサミで開封していった。

「これって箱によって当たりの数変わるんですか?」

「数は同じよ。すごいレアが代わりに入ってたりはするけどね」

あたしは答えながら開封した分を剥いて行った。


「この箱って当たりなんですか?」

一箱開け終わってカードをレア度で分けている時に光が尋ねてきた。

「汎用カードはあるから悪くないわね。ただ今使ってるデッキと相性が抜群なカードはないわ」

あたしは光に返した。

「まあ気を取り直して次の箱行くわ」

あたしは次の箱を開けた。


「あたしのテーマのカードが来てよかったわ。枚数もちょうど足りてるようね」

あたしは懐からデッキを取り出し、汎用カードも交えて組み直した。

「何だか3枚入ってるカード多いですね」

「キーカードや相手の妨害用ね。引きやすくするために上限まで入れるのよ」

あたしは今度はエクストラデッキを見た。

「こっちはほとんど1枚ずつなんですね」

「15枚までだしね。超重要なカード以外は1枚ずつにした方が戦術に幅が出るのよ」

あたしは今当てたカードとデッキにあったカードを入れ替えた。


「あの、沙夜ちゃん。おまけにパックがついてるみたいですよ」

光は残った2つのパックを指差した。

「プラス1パックね。ごく稀に限定の超絶レアが当たるのよ」

あたしは試しに1パック開けてみた。

「ダブったわね。ま、1枚だからそんな物ね」

あたしはもう1つのプラス1パックを開けた。そしてカードを取り出した。

「こんなのたった2つで都合よく当たるわけ」

あった。あたしの手の中にはアイシスの古代文字が記されたカードがあった。しかもそのカードに描かれていたのは 

「ツタンクアテム…。いつの間に別次元のジュエラリストに襲撃されてカード化させられてたのかしら」

「いや、普通にモデルにしたカードでしょう。…それにしても資料にあった挿し絵とそっくりですね」

光はツタンクアテムのカードを興味深そうに眺めた。


「すげーー!これがこのパックの最高レアか!」

「まさかこの目で当たってる所を見られるとは…」

「このケースのカード全部と交換してくれ!」

あたしがツタンクアテムを当てたことを知った周りの人たちが集まってきた。

「あ、あの皆さん。ちょっと落ち着いて」

光は止めようとしているけどやりにくそうだ。一般人に何かするわけにはいかないから手出し出来ないのね。


「そのカードを渡してもらおうか。そのカードは我らの王の物だ!」

そんな騒ぎの中カードショップの中に大声が響き渡った。

次は自然な流れでジュエラルになりそうです。どう展開するかはこれから考えます。


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