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構陣師  作者: ゲラート
第4章 ファラオの呪い
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アイシス王国

「ここがアイシスか。本当に砂漠だな」

 転移魔法でアイシスの王都に着いたおれは呟いた。

「日差しが強いし砂埃も凄まじい。なぜこんな所に聖女様を連れて来なければいけないんだ…」

合流したリリエンヌの護衛の女教会騎士が愚痴った。

「砂漠ですから仕方ないですよ。私は大丈夫です」

そう言いつつリリエンヌは魔法のベールで身を包んでいる。ガードは万全なようだな。


「わたくしの植物は大丈夫じゃないですわ。一応砂漠に強い物は生み出せますが、複雑な術式が実戦では厳しいですわね」

チェリルはそう言いながら桜の花びらを出した。

「姫としても辛いな。私は勇者パーティーだからなんとか耐えられるが他の王族なら音を上げているだろう」

ロベリアはそう言って日傘をさした。これでも一国の王女だからきついんだろう。

「ラクダに乗って戦うことになるのは厳しいでありますな。あまり自信ないであります」

「あら。あんた普段馬に乗って戦闘しないじゃない」

サヤはエリザの発言に指摘を入れた。

「…そういえばエリザさんが馬に乗ってる所見たことないです」

ヒカリは少し考えてから呟いた。

「乗りこなせるに決まってるでしょう。自分は騎士団長でありますから」

エリザはそう言って胸を叩いた。


「そんなことより早くピラミッドに行こう。こんな暑い所にいつまでもいたくない…」

金田は汗だくで言った。あんな重装備なら無理もないだろう。

「気持ちはわかるがまず女王に話を通さないとな。古代の王の墓のピラミッドは神聖な場所だから勝手に入るのは問題だ。それにピラミッドに関する資料の閲覧許可を出してもらう必要がある。呪いや罠のことを少しでも把握しないと危険過ぎるだろう」

「ピラミッドの呪いね…。あたしの世界では笑い飛ばす人もいるけどここでは実在するのよね」

サヤは興奮した様子で言った。本当にそういう類いの物が好きなんだな。

「わかりました。すぐ案内します」

おれたちに同行しているシャディーンの案内でおれたちは宮殿に向かった。


ーー


「遠路はるばるようこそおいで下さいました、勇者ご一行様方。この度はお忙しい中アンデット討伐に来ていただいたのは望外の喜びです。この不肖パトラが女王として国を代表して深く感謝いたします」

謁見したアイシスの女王はそう言って会釈した。

「そう気に病まないで下さい。勇者として魔物の被害にあっている人を見過ごすわけにはいきませんから」

ヒカリは女王を気遣った。

「どの道魔王軍に動きなかったしね。暇じゃなかったらカードがどうとかいう話で動かなかったわ。そもそもサミュノエルにいなかった可能性が高いわね」

サヤはさらりと内情を暴露した。


「余計なことは言わなくていい。ひとまずピラミッドへの入場許可とピラミッドに関する資料の閲覧許可をお願いする」

ロベリアは女王に許可を求めた。

「もちろんです。すぐ手配しますね」

女王はそう言って微笑んだ。

あまり話が進みませんでしたね。次はピラミッドのことを掘り下げて行きたいと思います。

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