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構陣師  作者: ゲラート
第4章 ファラオの呪い
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情報収集

「また金田の悪評がバラまかれてるわね。いつも通りマヨネーズっていうアカウントだわ」

Mephoneを見ていた沙夜ちゃんはうんざりしたように言いました。

「このマヨネーズってやっぱりマヨさんなんでしょうか?」

私は沙夜ちゃんに聞いてみました。

「十中八九そうね。金田が元の世界でやってたことを証拠写真つきで流出出来る人間なんて他にいないわ」

沙夜ちゃんはそう言って画面を見せました。


「データが移せるから起きた悲劇ですね。Mephone ってSIMカード移したら元の世界でも使えるんでしょうか?」

私はふと思った疑問を口にしました。

「出来ても使わない方がいいわね。明らかに本来のスマホにない機能が多すぎよ。うかつに使うと目立ち過ぎるわ」

確かに沙夜ちゃんの言う通りですね。あまり使うべきではないでしょう。

「それを言うなら私たちの力の方が問題です。今の身体能力って余裕で世界記録大幅に更新出来るレベルですよね…」

私は今まであえて考えないようにしていたことを口に出しました。

「案外元の世界に戻ればチートがなくなるかもしれないわね。最悪イドルに封印してもらえばいいわ」

沙夜ちゃんは軽い口調で言いました。

「…そうですね。イドルさんなら何とかしてくれそうです」

まあ自分で力を制御出来るようにするのが1番確実なんですけどね。普通に生活出来ることを祈りましょう。


「魔王軍の動きについての情報はないですか?」

私はMephoneをいじっている沙夜ちゃんに聞きました。

「特にないわ。ただ気になるニュースはあるわね」

沙夜ちゃんは画面を見ながら答えました。

「どんなニュースですか?」

「ジュエラルのレアカードがフード集団に奪われ事件が相次いでいるそうよ。無理矢理アンティルールを持ち掛けてレアカードを狩ってるらしいわ」

沙夜ちゃんは画面を見せて来ました。

「…あの、沙夜ちゃん?まさかカードとグールっていう連想からアイシス王国のピラミッドを拠点にしてるアンデッドの仕業だと考えてませんよね?」

私は沙夜ちゃんに尋ねました。

「それこそまさかよ。あまりにも根拠が薄すぎるわ」

沙夜ちゃんは冷めた口調で答えました。


「ジュエラルはアイシス発祥地だからアンデッドと結びつけるのはわかるが…。グールは何か関係あるのか?」

声がしたので振り返ってみるとイドルさんがいました。

「ジュエラルっぽいカードゲームアニメにグールズって集団がいてね。そいつらがレアカード奪ったり偽造したり暗躍してたのよ」

沙夜ちゃんはイドルさんに答えました。

「第一目標は神のカードですけどね。カードゲームではものすごい力を持ったカードが多いんです」

私は沙夜ちゃんに補足しました。


「超常的な力を持つカードか…。アイシスの使者の懸念もあながち間違ってないのかもな」

イドルさんは難しい顔をしました。

「アイシスの使者が?アイシスの人たちは本気でジュエラルのカードが狙われてることを危険視してるんですか?」

私は思わずイドルさんに尋ねました。

「ジュエラルは元々アイシスの神聖な儀式がカードゲーム化した物だ。魔王軍のアンデッドを率いているのも古代の王がアンデッドになったらしいから強大な力を求めてジュエラルのカードを狙ってる可能性もあるのかもな」

イドルさんは淡々とした口調で答えました。


「じゃあもうアイシス行けばよくないかしら。どうせ目標決まってないんだし」

沙夜ちゃんはそう言ってMephoneをしまいました。

「せめて使者の人に会って話を聞くべきですね。動くか決めるのはそれからでも遅くないです」

「そうだな。使者の所に案内するよ」

私と沙夜ちゃんはイドルさんの後に続きました。

かなり雑な導入になってしまいました。

どうにかカードゲームに話が引っ張られないように頑張りたいです。

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