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構陣師  作者: ゲラート
第3章 残虐戦機の脅威
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暴走

『殲滅完了。みんなお疲れ』

マザーと衛星に迫っていたザコを倒したドーターはネットガードたちを労った。

「よくやったわ。あ、ドーター。プラグアウト前に念のためにウィルスの様子を確かめておいて」

あたしはドーターに指示を出した。

『了解。…プラグアウトって何なんだろう』

ドーターはボソリと呟いてからウィルスがいた所に戻った。


『いないね。もう完全に崩壊しちゃったのかな?』

ドーターはそう言って首を傾げた。

「多分そうだと思うけど…。念のためレーダー使ってみて」

『了解。…あれ?近くに反応がある』

ドーターは腕についてる機械を見ながら言った。

「しぶといわね。トドメさしてきなさい」

『了解!』

 ドーターは反応があった電脳に入って行った。


『これ魔導機の電脳?すごく禍々しいんだけど』

ドーターはあたしに聞いてきた。

「タワーの近くの魔導機…。それ残虐戦機の電脳じゃないかしら」

あたしは思ったことを言ってみた。

『だったら何か情報があるかも』

ドーターはそう言って辺りを探索した。

『ダメ。完全に道がなくなってる。徹底的に情報を抹消してるみたい』

ドーターは残念そうな顔をした。

「なら光の所に行った方がよさそうね。プラグアウト」

あたしはドーターをMephoneに戻した。


ーーー


『ブー、ブー』

残虐戦機の部下の機械を倒すためにタワーから他の建物に飛び移ってる時に懐のMephoneが鳴りました。取り出してみると沙夜ちゃんの名前が画面に写し出されています。

「はい、光です」

『光、あんた今どこ?」

沙夜ちゃんはあたしに尋ねて来ました。

「残虐戦機を倒したので残党を倒しに行ってます。沙夜ちゃんはウィルスを倒したんですか?」

私は沙夜ちゃんに尋ねました。

『…残念ながら討ち漏らしたわ。追跡した結果残虐戦機に入ったようね』

沙夜ちゃんは深刻そうな声で返しました。

「…コアを壊しても乗っ取れる物なんでしょうか?」

『どうかしらね。人格データだけで動力源は別の可能性もあるし。機体自体は操作出来る可能性もあるわ』

沙夜ちゃんは推測を述べました。

「わかりました。急いで元の所に戻りますね」

『頼むわね。あたしもすぐ行くから』

沙夜ちゃんはそう言って通話を切りました。


しばらくスイングした後、私はタワーにたどり着きました。そこには残虐戦機が変わらず張り付いています。

「ふう。どうやら大丈夫」

私が胸を撫で下ろそうとした時、残虐戦機の体から火花が出ました。

「きゃっ。い、一体何が…」

身構えていると残虐戦機の体中からバチバチと火花が散り、黒いオーラが出てきました。そして体を震わせた後、目が光りました。

『グオオォォン!』

残虐戦機は口を大きく開き、凄まじい咆哮を上げました。

咆哮が雑だったかもしれません。暴走状態ってなかなか難しいですね。

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