俺のは?
俺が、覚醒したのは、薄暗く、壊れかけていて、なんかわけのわからない草とかツタが生えている体育館。そんな気色の悪い場だった。だが、そんな場にいたのは俺だけではなく、他に15人ほどいた。
そんな中に顔見知りがいた。相手も気がついているようだった。
「え?!ユウマ君?!そんな事はどうでもいいの!ここはどこなの!」
あっ俺の名はユウマです。
そんなことより、
「ミユ!すまない俺にもわからないんだ。だけど、今に説明が始まるぞ。」
俺は、ステージ上に居る威厳のあるおじさんを指差す。
「ゴッホン!諸君が求めているであろう、説明を行う。一言も発言、行動は許さない。違反した場合は...
ゴホン!
一つ 諸君らには、この島で殺しあってもらう。最後の2人になった時点でゲームは、終了。
一つ 諸君らの目の前に置かれているバックには、3日分の食料、一人一人に合った、武器が配布されている。私がヘリに乗ったあとから見たまえ。
最後に ルールは存在しない。
以上!」
おっちゃんは、外のヘリに乗ってどこかへ行ってしまった。
「ざわざわざわ!」
ミユは、額然としていた。
「おい!ミユ!バック持ってこっから離脱するぞ!走れ!」
そう行ってミユの手を掴んで走り出した。そんな中
「バンッ」
銃声!?気付いたやつがもう出てきたかっ!ミユと俺は、もう体育館から出たあとだったが、耳をすませていると、
「おい!貴様らぁ!食料と武器を置いて行け!そうしたら命は助けてやる!バンッバンッ」
威嚇射撃をしている。
「ミユ、ちょっと見るぞ」
ミユには聞こえるよう囁いた。
窓から少し顔をのぞかせて見る。
そこには、身長は170強、スラッとした成人男性(おそらく30歳ほど)が目を吊り上げて、怒鳴っていた。そして、手に持っているのは、コルト・キングコブラ。俗に言う44マグナムだ。
装填弾は6発。つまり、リロードしなければ、あと3発。
「俺はまだ死にたくなぁい!」
20代の男が走り出した。
「バンッ」
肩を撃ち抜いた。
「ありゃりゃ、頭狙ったつもりだったんだけどなぁ。死にたくなきゃ、じっとしてろ!お前らもだ!俺は元警官だから銃の扱いに慣れている!」
女が、バックに手を伸ばそうとする。そこを
「バンッ」
かなり着弾はずれたが、脅しとしては有効だった。
「動くんじゃねぇ撃つぞ」
いや、撃ってるよ。当たってないけど。
残りは1発だ。だがどうやって撃たせようか?そうだ!俺の武器はなんだ?
完全に空気だったミユに向かって
「武器を確認しろ」
小声で伝える。
俺の武器は~?えっと…
ん?
何も入ってねぇえ?俺のは?一応ちょっとしたサバイバルナイフが入っているが全員に支給されているものだろう。
(一人一人に合った、武器が配布されている)
なるほどニートの俺にはなんの取り柄もないと言う事ですか。