母親と兄妹
その頃…アニー、ガーネット、ディン、フィー、ロート。
アニー「…皆さん大丈夫でしょうか…」
ガーネット「だいじょうぶだよー、おねえちゃんたちなら。ねっ♪」
ロート「そうそう♪ …?」
ロートが何かに視線を向けると、その先に女性がいた。
どうやら誰かを捜しているらしい。
「困ったわ…」
ロート「ガーネットちゃん。あのひと…」
ガーネット「うん。いってみよう」
アニー「…あっ!二人ともどこへ!?」
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「どこにいっちゃったのかしら…」
あたりを見回す女性に、二人が話しかけた。
ロート「どうかしたんですか?」
「あら?」
アニー「二人とも、勝手に行かないで下さいよ…って、あら?」
「アナタは…この子たちのお姉さん?」
アニー「い、いえ…ちょっと預かっているぐらいで…
転んだら危ないのですよ?」
ガーネット「だってー…あのおんなのひとがこまってそうなんだもん…」
アニー「えっ…?」
二人が女性を指さすと(実際は駄目)、アニーは女性に聞いた。
アニー「あの…なにかあったのですか?」
女性は、少し間を空けてから答えた。
「…実は、娘と一緒に来たんだけど…途中で娘が何処かに行っちゃったみたいで…
まだ5歳の幼い子だから、そう遠くには行っていないと思うけど…」
アニー「それは大変です……よかったら手伝いましょうか?」
「でも…いま会ったばかりなのに、それにその子達…」
「…あ、いた!」
会話の途中で、小学生くらいの少年と少女が女性に近づく。
二人の顔つきから、女性とは親子ということが何となく分かった。
「お母さん…どう?」
「いいえ。まだ見つからないの」
女性との会話途中に、少年がアニー達に気づく。
「…お母さん。その人たちは…?」
「捜すのを手伝ってくれるみたい。えっと…」
アニー「あ…私はアニー・ヴェラオンと申します」
「…私は文月 燈炉。二人は私の子の疾風と焔」
彼らは必要最低限のことを話すと、焔がアニーに話す。
焔「アニー…さん? でいいのかしら。その子たち、一旦本部へ預けてもらったほうが…」
アニー「本部…?」
燈炉「私の仕事場なんだけどね。その子達と同年代ぐらいの子がいるし、
一緒に行動するとなると、大変かもしれないから…」
アニー「…そうですね。お言葉に甘えさせてもらいます」
焔「お母さんは、アニーさん達と本部に行って。カレンは私たちが捜すから」
燈炉「分かったわ」
アニーたちが本部に行ったのを確認して、焔、疾風は捜索に向かった。
焔「…兄さん、あの子たち…なんだか不思議なものを感じたわ」
疾風「みたいだな。どうかしたのか?」
焔「…特に、ロートっていう子。何となくカレンと豪季君…二人に近い何かを…」
疾風「…それって…つまりは」
焔「ああもういやだわ、私のかわいい妹のカレンがあんなのと運命がつながっているなんて。大体火炎使いなのに水が平気ってどういうこと?それにあの年で英語が得意って信じられないわ。嫉妬に狂って赤い死神石ををさらに赤く染めてやりましょうか。なんてね、冗談よ」
疾風「…焔?」
焔「まあ私が何を言っても二人の未来が変わらないのは仕方がないことなのだけれども。あ、でもカレンの子孫ならかわいいのは当然ね、さっきあの子をかわいいと思ったのもそのせいね。きっと、うん。そうにちがいなにわ」
疾風「……(焔、怖い…)」
※焔の性格…妹大好き過ぎて一歩間違えたらヤンデレの領域な重度のシスコン。
すいません。今回雑でした…
 




