東方霊亜伝 番外4,0
どうも、神夜晶です
本編が進まないので番外でも書こうかなと思い書いた次第です・・・
内容は1日遅れましたがバレンタインです
勿論、霊亜がプレゼントする側ですねw
男がするとか可笑しくない?とか思う方は戻るを押して下さい
言っておきますと、霊亜だけがバレンタインを知りません
でわ、どうぞ!
「こう?」
「そうそう、次に此れを入れる」
「美味しそうに出来てきたよ~!」
「美味しくなければ作らせないわよ?」
「うっ……頑張るもん!」
「その意気よ、続きをしましょう」
「うん!」
此処はマヨヒガだ
今日は2月14日で幻想郷でもバレンタインという行事がある
霊亜は、お世話になった人達に上げたいという事で
マヨヒガに来ているのだ
誰に教わってるかというとアリスだ
勿論、アリスにも上げるらしいのだが本人には内緒だ
何故霊亜がバレンタインを知ったのかと言うと
原因は当然の事ながら紫だ
以前に博麗神社に紫が来て……
~回想~
「う~ん、今日も良い天気だね!」
「そうね、洗濯物も直ぐに乾くでしょうね」
「っ!?」
霊亜は後ろから声を掛けられて吃驚した
吃驚した拍子に尻餅を着く
「そんなに驚かなくても良いのに」
「紫お姉ちゃん……何で此処に居るの?」
「実はね? 霊亜に良い事を教えに来たのよ」
「良い事?」
「そう、貴方の母親霊夢や貴方を迎え入れた者達に感謝してるわよね?」
「うん、あの時は物凄く嬉しかったよ!」
「其処で2月14日にバレンタインデーという日があるの」
「バレンタインデー? 何それ?」
「それはね……」
「それは?」
「日頃から世話になってる人や好きな相手にチョコを渡すのよ!
但し、女が男にだけどね」
「おぉ~……え?」
「ふふ、愛が在れば男とか女とか関係ないのよ!
どう? 霊夢や宴会に来た全員にチョコ上げたくない?」
「そうなんだ!
うん、上げたい!けど……」
「けど?」
「材料も無いし、僕はチョコを作った事がないよ?」
「それは私に任せなさい!全て手配してあげる♪」
「本当?」
「えぇ、本当よ? 大船に乗った気で居なさいな」
「うん!有り難う、紫お姉ちゃん(ニコッ)」
「(グハッ)」
紫は霊亜の可愛さの余りに吐血した
勿論、真面目な霊亜は心配する
「ど、どうしたの!?」
~回想終了~
そして今日が当日で全員に渡すという事で
全員分の材料を紫が手に入れて来たのだ
チョコを作れるのは何故かアリスと咲夜だけだったのだが
咲夜は忙しい故に断念
アリスは優しく丁寧に教える事が出来るので紫が頼んだのだ
因みにチョコ作りはマヨヒガだ
其方の方が広いからだ
「そろそろ出来上がるみたいね」
「うん!」
二人は黙々と作業を続けていった
そして数時間掛けて全員分を作り上げたのだ
それぞれのチョコには綺麗に梱包されていて名前も書かれている
全てハート型のチョコで食べ応えのある大きなチョコだ
「やっと出来たわね」
「うん、アリスお姉ちゃん」
「何?」
「はい、コレ!」
「これってチョコよね? 私に?」
「うん、最初に渡すのはアリスお姉ちゃんって決めてたの!
マフラーの事もチョコの事も
一番お世話になったのはアリスお姉ちゃんだから
最初に渡すのは絶対にアリスお姉ちゃん決めてたんだよ♪」
霊亜はニコっと笑いアリスにチョコを差し出す
アリスは次第に涙目になっていった
「霊亜……有り難う」
ギュッ!
アリスは感動して霊亜に抱き着いた
「うぅ///」
「大事に食べるわ」
「うん!」
「それじゃ、渡しに行って来なさい」
「は~い!」
霊亜は全員分のチョコをサンタ袋みたいなのに持って渡しに行った
先ずは紫達からだろう
~八雲一家~
縁側に居た八雲一家に霊亜は届けに行った
霊亜「チョコ出来たよ!」
紫「思ったより早かったわね」
霊亜「うん、渡す時間もあるからね
それにアリスお姉ちゃんの教え方が上手だったからね!」
藍「そうか、有り難く貰うよ」
橙「わ~い!霊亜有り難うです!」
霊亜「うん、美味しくな~れって思いながら作ったよ!」
紫、藍「「(ブハッ!)」」
紫と藍が鼻血を出した
やはり霊亜の可愛さに耐えられなかったのだろう
霊亜「どうしたの!?」
橙「あ~……霊亜、次に行きなさい」
霊亜「でも……」
橙「これは一種の病気だから大丈夫よ」
霊亜「そうなの?」
橙「えぇ、時間無くなるわよ?」
霊亜「あ、次行くね!」
橙「えぇ、チョコ有り難う」
霊亜「うん!」
霊亜は次の場所へと向かった
~紅魔異変~
「これをアタイに?」
「うん、チルノちゃんに!」
「まぁ、当然ね!」
「そっか、作った甲斐があったよ~」
「後で食べるわ」
「うん、それじゃあね~」
霊亜はチルノに渡して紅魔館を目指した
最初は門番の美鈴
「私にチョコを下さるんですか!?」
「うん(コク)」
「有り難うございます!」
「どういたしまして~
次行くね?」
「はい、有り難うございました!
(これで今日1日頑張れる!)」
紅魔館へ入り次の目標へ
廊下を歩いてる途中に目標の人物に出会った
「あら、霊亜じゃない」
「咲夜お姉ちゃん!」
「えぇ、貴方のお姉ちゃんよ」
「咲夜お姉ちゃんにコレ上げ様と思って来たの!」
「これは……チョコ?」
「うん、僕の手作りだよ♪」
「嬉しい!」
ギュッ!
咲夜は霊亜を抱き締めた
「む~む~!」
抱き着かれて窒息しそうな霊亜
感激の余り、その事に気付かない咲夜
~5分後~
「ご、ごめんなさい」
「ううん、大丈夫だよ!
(本当のママが見えたのは流石にヤバかったけどね)」
「本当に有り難う、大事に食べるわね」
「うん!あ、レミリアお姉ちゃんの部屋は何処?」
「お嬢様の部屋? それなら連れて行ってあげる」
「本当? 有り難う♪」
「チョコの、お礼って訳じゃないけど
お客様を持て成すのはメイドとしての喜びですもの」
カチッ!
時計の様な音が鳴った
気付いた時には霊亜の前に大きな扉があった
咲夜の『時間を操る程度の能力』で運ばれたのだ
「此処がレミリアお姉ちゃんの部屋?」
「えぇ、そうよ
私は仕事に戻るから……またね(チュッ)」
「う、うん……///」
カチッ!
再び時計の様な音が鳴った
其処には咲夜の姿は無かった
霊亜は扉を叩いた
コン!コン!
「誰?」
「霊亜だよ~」
「入って良いわよ」
「は~い」
ガチャ!
其処に待っていたのは
カリスマ溢れたレミリアだった
「それで、何か用なんでしょ?」
「うん、レミリアお姉ちゃんにコレ持って来たの!」
「チョコ? 成程、今日はバレンタインだったわね」
「うん、宴会の時に僕を受け入れてくれたから
これは、そのお礼だよ!」
「そう、良い心掛けね」
「えへへ~♪」
「(これで男なのだから信じられないわよね
でも、私達にとって大切な存在ね)」
「それじゃ、次に行くね
初めて作ったけど、味は大丈夫だからね!」
「えぇ、味わって食べるわ」
「うん(ニコッ)!」
レミリアに渡し終えて図書館へと向かう
最初に図書館で会ったのが……
「あ、霊亜さんじゃないですか」
「小悪魔さん!こんにちは!」
「はい、こんにちは!
今日は妹様に?」
「うん、フランお姉ちゃんもだけど……
小悪魔さんにもコレを!」
「これは……チョコですか?」
「うん、今日はバレンタインだから渡しに来たんだよ~」
「そうでしたか、態々有り難うございます!」
「どういたしまして!
パチュリーお姉ちゃんは?」
「パチュリー様でしたら、あちらに居ますよ」
「そっか、有り難うね」
「いえいえ、此方こそ有り難うございます」
小悪魔は御辞儀をした
霊亜は「いえいえ~」と言いながらパチュリーの所へ向かった
「パチュリーお姉ちゃん!」
「むきゅ?」
「はい、これ!」
「チョコ……?」
「うん、バレンタインだからね」
「そう、後で食べさせてもらうわ」
「うん(コク)」
「妹様なら自分の部屋よ」
「そっか、教えてくれて有り難う!」
「どういたしまして……チョコの味、楽しみにしてるわ」
「うん!またね~」
「えぇ、また」
霊亜は最後にフランの部屋へと向かった
何故か迷わず行けた様だ
コン!コン!
「誰~?」
「霊亜だよ!」
「霊亜? 入って良いよ!」
「お邪魔しま~す」
「どうしたの?」
「うん、コレを渡しに来たんだよ」
「これってチョコ?」
「うん、バレンタインは好きな相手や
お世話になった人に上げるらしいから
僕、フランお姉ちゃん大好きだからね!」
「霊亜……それは告白と取っても良いのかしら?」
「告白じゃないよ///」
「ふ~ん……(その気なら何時でも独占出来るし)
後で味わって食べるからね!」
「うん、またね!」
「もう行っちゃうの?」
「他の人にも上げるからね」
「そっか、また来てね?」
「うん、味の感想聞かせてね?」
「勿論!」
フランと会う約束をして別れを告げた
霊亜は次なる場所へと向かっていった
如何でしたか・・・?
長いので一旦区切らせてもらいました><
続きに4・5を投稿します
でわ、また次回に!




