一人目 葉子 女子高生
この作品はフィクション小説であり、登場する人物及び団体とは一切関係が無いことを承知の上、お読みください。尚、この物語は人肉食を題材としているので、それらの表現が苦手であったりする場合は、申し訳ございませんが閲覧はお控えください。これらの事を理解していただいた上でお読み頂けることを願っています。お楽しみください。
2011年1月31日 著者-愛肉者-
"人は美味しいのか、不味いのか。"気がつけば最近はそればかりを考えている。それを私の女子高の友人と話していたら、「いつも以上に頭がおかしいね。そろそろ病院行けば?」と言われてしまった。頭がおかしいなんてことは自覚しているのだが、これがどうにも気になって仕方ないのだ。ある生物学者は、肉を食べるので臭みがあって食べられないという。他にも学術的な記述が述べられていたが、そんなことを気にする気なんて雀の涙程も無い。私にとって重要なのは、"美味しいか不味いか"という結果だからだ。その学者らが言うには不味いらしいが、それは実際に食べた訳では無いので解らない。その一方で、実際に食べたと証言する猟奇殺人犯達は揃いも揃って美味であると評価している。が、部分にもよるそうだ。特に二の腕の部分が美味であると猟奇殺人者らによって証言されている。それは納得がいく。二の腕は軟らかくていかにも美味しそうであるからだ。が、しかし、彼らは猟奇殺人者である。彼らの大半は、食べるために殺したか、レイプした後に殺して興味本位で食べたか、殺した後に興味で食べたか、そんなところだ。学者の用にスラスラと説明する知識は持っていないが、そこには"その目的を達成したことによる達成感"が存在しているはずである。特に、食べるために殺した連中は、"美味しい"と妄信的に信じている場合があるし、他のケースは、食べる事以前に存在していた目的を達成したことによる幸福感で、人肉を美味しいと認識していたのかもしれない。つまり、人肉は美味しいという断定はすることが出来ない。つまり、私には知る術など、実際に食べる以外には実在しないのである。
そこで問題となるのが、食べる手段である。前述の猟奇殺人犯は、吐き気がするし、殺人なんてやってみようとは思えない。私自信の肉を食べるのは度胸さえあればいいのだが、残念ながら私にはそんな度胸など無い。しかし、私の頭のおかしい疑問の解決を他人に依頼しても、確実に断られるだけであろう。猿の肉なら近しい気がするし手に入れやすい気もするが、きっと味は大きく違っているだろう。結果としては何度考えても私自信の肉を食べるという結果にたどり着いてしまうが、自己の肉を切り落とすなんて、至難の業であろうし、一番美味しいと評判の二の腕の肉は取り辛そうだ。それに、一番怖いのは痛みである。以前、軽い気持ちでリストカットをしようと思ったことがあるが、痛かったのですぐに止めた。麻酔があればいいと思うのだが、私のような女子高生にそんな物を手に入れる事が出来るわけも無い。痛みの無い場所といえば肘である。が、これは以前に試した。肘の皮をひっぱたりつねったりしても痛みは無いが、ペン等鋭利なもので刺すと痛みが走る。きっと包丁やカッターで切っても結果は同じだろう。どうにか食べる方法は無いのだろうか。やはり、それは合意を得て他人の肉を食べるのが望ましいのであろうか。しかし、合意の得られる事など、あるのだろうか。そう考えていたら、学校のチャイムがなさけなく鳴った。
学校もこれで終わりである。遠くから誰かが私の名前を呼んでいる。博美だ。「葉子、まだ人の肉のこと考えてるの?不気味だから止めたらどう?」と言って、博美は笑った。私は博美の目を見て、「今、どうやって肉を手に入れるのか悩んでるんだけど、いい案無いかな?」と言った。博美は少し考えた後、「死体」とだけ言った。私はすかさず「却下。」と返すと博美が「えー、なんでよー。」と返してきた。「だって、私が食べたいのは新鮮な肉だし。」と答えた。これは以前にも考えたが、やはり死体となると気分が悪くなってしまうから嫌である。「殺すの?」と心配そうな目で見てきたが、そんな気はさらさら無いので、「殺さないよ。」と笑顔で返した。こんな疑問の一つに人生など費やしたくは無いからだ。
執筆中。
お読みいただきありがとうございました。
お楽しみいただけた事を願っていますが、著者である私の文章が稚拙なため、気分を害してしまった方も多いかと思います。気分を害した用であるならば、よければどのような理由で気分を害してしまったのかを私に教えていただければ幸いです。質問や納得のいかない点、アドバイス等随時受け付けておりますので、よければ私に報告してください。
それでは、また更新するので読みに来て頂けたら幸いです。