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私たち思えば最初からこんなやり取りしていたっけ?


「あの先輩ってあなたのこと気になってるらしいよぉ〜?」

いつもは美味しい食べ物の話しかしない友人が初めて「人」に関する話題を提供してきたのだ。熱かもしれないとおでこに手を当ててつい測ってしまうほどには奇妙だった。

とりあえずこの子が噂を耳にいれるほどの人物を確認することにしよう。…見た感じ爽やかそうな好青年というだけでそれ以外に特徴はあげられそうにない。強いて言うなら初恋泥棒をしてそうな雰囲気があるとか?私の偏見と妄想に過ぎないけれど!

そして思い出す限り記憶の中に彼が登場した形跡はなく好意的に思われる要素はなかったように感じる。それでも人から好意的な感情を向けられたことは嬉しいと感じた。


ここで私は気づけば良かったのである。私と彼の距離は机1つ分しか空いていないし、この話が聞こえているというのに彼はこちらに見向きもせず隣の友人たちと和やかに談笑していた。


「ふーん、なんで私なんだろ?」

「えー?知らなーい、あなた可愛いし一目惚れとかー?」

「凄く嬉しいこと言ってくれるね、自販機で飲み物買ってあげる!」

そんなことを言いつつその日は彼の横顔をちらりと見ただけで会話はなかった。



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