18 『拡張次元』①
ここまで0次元・一次元・二次元・三次元・四次元と、無限である空間と有限の形をとる存在を“塞” “分割”という概念を重点に『直交座標系』を念頭に置いた解説してきました。
ここから先は『極座標系』の“循環”という概念が考察の主軸になります。
☆『複素数』とは
“i^2=-1” と定義された数を用いた数学の一分野で、高校の数学の授業で習います。
利用範囲が広く、主に円運動や回転を伴う用途の計算が主要な用途となっていて、現実の世界でも様々な分野で欠かせないそれなりに重要な位置を占めているのですが、その割に一般への浸透率はいまいちで、多くの人に必要のない技術と思われているのはなんとももどかしく感じます。
それはさておき、ここでの考察で必要なのはこれまでと同様“塞”と“分割”という特性ですし、そもそもこの考察があくまで“次元論”という範囲に限定してのものになりますので、ここでは広義の『複素数』とは完全に区別して扱います。
それに合わせて呼び方も『拡張次元』で統一します。
少し考察の趣旨からは回り道をすることになりますが、私が定義する『拡張次元論』がどのようなものか、なるべく簡潔に解説しておきたいと思います。