03.兵庫大会
あれから1ヶ月練習を積んできた。負けない。神戸市大会はないらしい。一気に県の強者達と戦うわけだ。電車に揺られ眠気がすごい。
兵庫総合公園〜兵庫総合公園〜右側の扉が開きます〜
ここで降りる。重い腰を上げて電車を降りる。今日は女テニの試合だけど男テニも応援できてくれている。
「全員揃ってるか?」と監督
「揃ってます」
「よし行くぞ」
兵庫総合公園内に着いた。監督は大会の選手登録に行った。前衛練習は積んできたから絶対負けない!
「選手登録してきたぞ〜一年は今2人しか来れてないから萊葉と美玖でよろしくトーナメント表はこれだから試合遅れんなよ」
お!最初から試合だ!2コートの第一試合!
開会式
「諸注意です。〜〜ご理解のほどよろしくお願いしますそれでは今から試合を開始します。2分以内に開始して下さい。初戦審判の方は審判用のグッズ等を持っていってください。以上です」
ウキウキで移動する。
初戦は明梨高だ。2年生だけど強豪校では無いらしい。
「お願いします!」
じゃんけんポン。負けた
トスをする。相手は表を選んだ結果は裏。自分達がサーブレシーブを選べる。レシーブを選んだ。
「レシーブ集中!」応援
5ゲームマッチプレイボール
パコンッ!ファーストだ!いや!フォルトだ!
美玖は避けた。ナイス判断
セカンドサーブ、緩めのカットだ。これなら取れるはず。パコンッ!美玖打ち返した。後衛の方に行った。さあどっちに動く。左側へ行ってストレートを守ってもいいけど。クロスの方へ点を決めに行くか。ひとまずストレートを守る。左側へ走った。お!ストレートに来た!パコンッ!ボールをできる限りネット際に落とした。
「うわッ!カバー!」相手が言う
2バウンド。得点だ。
「ナイスボレー萊葉!おーおー萊葉ナイスボレー萊葉!No.1プレイ!」応援団
流れを掴み取った。そのまま押し切った。
第一試合は3-0で難なく勝てた。
「君たちは強い。だけど決して上手い訳では無い美玖とかはテニスをしていなかったから特にだ。第二試合はシードのやつとの対戦だ全力尽くしていけ!」と監督
角シードじゃないけど強いことは確か。
池波高と吾妻高の戦いだ
私たちはレシーブとなった。
レシーブ集中!
相手がトスを上げた。ポジションはややミドルより
バコンッ!来る!美玖...取ってくれ...
「これは取れる!」
レシーブ成功だ!しかもクロスのコーナーだ。相手はフォアを打てるけどここは絶対ストレートに来る!......違う!あの構えはクロスだ!全力でクロスに走った!間に合わない!かなりのスピードだ。あれは取れたらラッキー程度一年が到底取れるスピードじゃない
パコン!と...取った!ストレートに打った!ボレーが来る。下がらないと...
「うわっ!」転けてしまった。動けない...
パコン!ボレーだ...取れない........2バウンド
「おい!大丈夫か?」と監督
......
............
気がついた...絶対RETだ所謂リタイアだ。
「頭を強く打ってるので無理だと思います。まあまあオニムコートって固いんで...」と養護教諭のような人が言う
私の兵庫大会はこれで終わった。意気込みが毒になった。
そういえば美玖は...?