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霊感のない僕が体験した奇妙で怖い話  作者: 初めての書き出し小説風
8/12

第8話 深夜のノック音

深夜決まった時間に部屋の壁から


コン…コン


と2回ノックする音が聞こえる。



「ふぅ…また今日もか、、」

先日友人とこの部屋で飲み会をしてから、そのノック音がし始めた。

今日で2日目だ。


「この前の飲み会がうるさかったからそれの仕返しされてるのかな…」

木造建築の築45年という古い物件。

家賃の安さと引き換えに壁などは薄い造り。


ちょっと申し訳なかったので、特に何もせずに過ごしていた。



コン…コン



コン…コン



コン…コン



あれから5日ほど経った。

が、いまだに深夜2時にノック音がしている。


コン…コン


「…あーもうだめだ。明日管理会社にクレームを言おう」

さすがに嫌がらせが長すぎてこっちがノイローゼになりそうだ。


そう決心して電話しようと心に決めたとき。


ゴンゴン


と、大きなノック音。

「!!!?」

初めて聞いたその音にびっくり飛び起きる。

と、さらに

ゴンゴン


…部屋の壁ではなく、玄関の扉から音がしてる。

玄関まで行き恐る恐る覗き穴を見ると、40代くらいの男性が立っている。

時間は深夜2時30分。


人が来るなんてありえない。

けど、確かにそこにいる。


ゴンゴン


「…」

ガチャ


びくつきながらもゆっくり扉を開けた。


「…はい」

男性の顔を見ると怒った表情。


「なんでしょうか?」

と、口を開く。


「なんでしょうかじゃねーよ!」

「隣の部屋の者だけど、いいかげんにしろ」


ん?と思いながらもこの前の飲み会のことがあったから。


「あっ…この間はすいません。もううるさい飲み会とかはしないのでごめんなさい。」

「だから、仕返しとかもうやめてほしいです…」

と、返す。


「はぁ?何言ってんの!?」

「仕返しだかなんだか知らねーけど、こっちこそ深夜のノックやめてくれない?」

「うるさくて寝られないんだわ!」


「…えっ?」

わけがわからない。


「あっあの…僕…ノックなんかしてないですよ?」

と率直に返答する。


「いやいや、されてんだわ!」

「もう1週間もなんなん?」


「えっ…いや、してないです」 

 

「あーもうそうゆうのいいから。とにかくやめろ。次したら管理会社にクレームの電話入れるからな」


スタスタ…バタンっ


「えっ…なんで、、」

意味がわからない。


スタスタ


モヤモヤした気持ちのまま部屋に戻る。


「…どうゆうこと、、だってその壁からノックされてたの僕のほうだし…」

と、いつもノック音がする壁に目をやる。


「…」

その壁に接しているソファーの横に隠れるように見知らぬものがある。


「…これ、は?」

よく見るとそれは、ペットボトルくらいのサイズの木製で黒い人形。

それが壁のほうに向かって立っておいてある。


「…えっ。。あっ」

思い出す。先日の飲み会の時に友人が海外のお見上げで色々持ってきてくれて、

その中にその人形もあったが、酔っていたこともあり記憶から消えていた。


「…もしかして、、ノック音ってこの部屋から。。。してた」

これが原因か分からないが、確かにノック音は友人がきた7日前からだ。



後日、その人形を調べてみると。

アフリカのほうで使われている「ヴードゥー」と言われる人形で、

呪物として使われているものだった。


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