31 運命の結果
本日一話目、短いです。
31 運命の結果
9月3日、二学期初日。特に始業式などはなく今日はホームルームだけとなっている。
教室は騒然としている。普段から騒がしいのだが今日は一段とざわついている。話題は当然決まっていた。
「やあ、ロレンス。」
「おはようございます、殿下。」
「とんでもないことになったな。」
なった。
「そうですね。恐ろしい限りです。」
「幸いなことに被害は抑えられたらしいが……。」
「学園も一度休園するか話題になったそうですね。」
「らしいな。」
運命の日、8月20日。魔王が復活し、とある街が魔物の大群に襲われた。
しかしどこかの天才から齎された忠告により完全ではないにしろ防衛に成功。被害はほどほどに抑えられた。
壊滅は免れ打撃は受けたが復興は可能。
魔王の復活の報せは全世界に響き渡り世間の話はそれで持ちきりだ。
「またか、図々しい。カンニングの分際で。」
嘘ついた。この期に及んで俺の話題もあるようだ。
いや、むしろこれを聞くと平和だと思う。だって平和じゃないと、自分の心に多少のゆとりがないと他人に構ってられないから。
「はいはい、座りましょうねぇ。あと十秒ですぅ。」
相変わらずジャストの時間でチャイムは鳴った。
委員長は……いるな。さて、どう判断されたのやら。
「はい、今日はちょっとだけ真面目なお話がありますよぉ。終わったら解散ですぅ。世間では色々騒がしいと思いますが学園は平常通り行うことになりましたぁ。理由はいくつかありますが一番分かりやすいのは今休園にしなくてもよいと学園が判断したからですねぇ。ですがぁ、不安な方もいるでしょぉ。それに伴って申請を通した人は事態が終息、その五年後までを対象として復学するまでを休学扱いとしますぅ。当然卒業も遅れますしぃ、満額でないにしろ学費もありますぅ。特待生が休学を申請した場合は学費は免除されたままですがぁ、復学直後の試験を落としたら免除取り消しですねぇ。」
その辺は当然だよな。家族を失う可能性だってある。
「詳しくは書類を取りに来た人に資料と説明をしますねぇ。……さて、暗い話はこの辺にしてぇ。別に人間同士で戦争が起こったわけでもないので学園祭も行われますぅ。準備がある人もいるかもしれませんがぁ、授業は通常通り行われるので気を付けてくださいねぇ。例外として10月31日、11月1日、11月2日の三日間は準備、当日、後片付けとなっていますぅ。皆さん楽しんでくださいねぇ。出店に関しては纏めたパンフレットを来月の初めの方に配りますねぇ。私も錬金術講師としてデモンストレーションをするので興味がありましたら来てくださいねぇ。」
何それ行きたい。
「とりあえずは以上ですぅ。今日は十五分取ってあるのであと五分暇ですねぇ。適当にお願いしますぅ。先生はちょっと忙しいのでここで軽くお仕事してますねぇ。」
そう言うと本当に先生は書類仕事を始めてしまった。
そして暇なので時間を潰してチャイムが鳴ったら解散だ。
王子は聞きたげだが教えられない。週末まで待て。
続きます。




