29 男馬車
本日一話目です。
8月6日。昨日は緊張でよく眠れなかった。
朝の指定された時間に校門へ行くと見慣れた顔があって少し安堵する。
「お久しぶりです、アソエル、セルスター嬢。」
「実に一ヶ月ぶりですね。お元気ですか?」
「私は元気です。セルスター嬢はいかがですか?」
「……実家に帰ってきました。」
…………あー。
「左様ですか。アソエルはどうです?」
「妹が可愛いです。」
「お変わり無いようで何よりです。妹さんは如何ですか?」
「すっかり元気で日々学んでいるようです。私が少し商会を開けているうちに一部は妹の方が詳しくなってしまいました。将来が実に楽しみです。」
「ご兄弟お二人で経営していかれるのですか?」
「いえ、妹の調子を見ていると独立させるのもありかと思います。貴族へ仕官という手もありますし選択肢は多いですよ。妹の意志次第ですね。」
「それはそれは。」
「よろしければまたお会いになられますか?」
「是非に。」
「少し遅れた?」
「わけでもないな。時間の五分前だ。早いな、新入生諸君。」
「もう一学期も終わりましたけど新入生ですか、会長?」
「それもそうだな。では改めて一年生諸君、夏休みも励んでいるか?」
「もちろんです、サンドブルム会長。」
「私も精進しています。ですが次席と首席の二人の壁は厚いようです。」
「結構なことだ。ロレンス、鍛練もいいが授業や課題は進んでいるか? 分からないようならば私が見よう。」
「大変ありがたいお申し出ではありますが課題は終えました。授業も今のところは大丈夫です。まだ次席殿には負けませんよ。」
「私だって負けはいられません。次の学期末には今度こそ首席をいただきます。」
「次の私は満点を取るので両者で首席になれると良いですね。」
「…………満点ですか。私も取れると良いですね。第三席は微妙です。」
「実に素晴らしい、共に精進しなさい。一年生の成績上位は近年稀に見る粒揃いだと評判だ。特に首席は同じ頃の私の成績をも凌いでいるらしい。」
「そうなんですか?」
「私があと二年遅く生まれていたら次席か三席になっていただろう。満点などここ数十年ほどは出ていないそうだぞ?」
「私もあと一歩が届きません。精進します。」
「そうするといい…………おっと、来たようだな。」
俺はその声に釣られてそちらを見る。そこにはとてつもなく豪華な馬車が……。
「…………私、あれに乗りたくないですね。」
「奇遇ですね、セルヴァー様。私もです。」
「私もあまり気は進みませんね。」
「王家の馬車にしては地味。」
「そうだな。今回は私的な用事だからだろう。」
…………あれで? やたらと素材とか装飾とか馬本体とか高そうだけど?
馬車はやがて俺達の前で止まった。縦に二台並んでいたのか……綺麗に重なってたぞ……?。
「やあ、おはよう。少々手狭になってしまうが男性はこちらへ、女性はそちらへお願いしよう。」
俺はすっと視線を横に向ける。そこには憐れ、若干顔色の悪いセルスター嬢のお姿が……。
俺は静かに会長にアイコンタクトを取る。会長も気にしていたのか結構すぐに意思の疎通が図れた。頷いたから大丈夫だろう。
俺達も気は進まないが指示された通りに乗り込む。
「久しぶりだね、ロレンス。」
「お久しぶりでございます、殿下。」
「ここは密室、防音対策もしてある。四人しかいないし崩してくれていいよ。」
「そのようなわけには……。」
「命令されたいのかな?」
「…………はぁ。あのな、ハロルド。お前は第一王子殿下だぞ? 驚かれるだろう。俺も首元がスースーする。」
「…………ロレンス。」
「アソエル、俺も何度も止めたんだ。だが期末試験があっただろう? あれ以降地味に二人きりになるようになってな。半ば脅迫で強要された。なんとか言ってくれ。」
「ロレンスは凄いですね。」
「…………ルド、いい加減にしないか。」
「ちゃんと弁えてはいるさ。人前で強要はしない。」
「…………ロレンス。」
「は、はい!」
「私も崩してくれていい。アソエル殿も構わない。」
「そうだ、アソエル君! 私も呼び捨てでいいよ! 少し調べさせてもらったけど何やら君もロレンスの秘密を知っている一人のようだ。教えてほしいものだね。」
「……話したのですか?」
「話してない。けれど何故かバレた。」
「やっぱりだ。いつになったら話してくれるのかな?」
「冬休みに貴方が殿下としてではなくハロルドとして俺とこれ以上接したいと思ったのなら。ただ話すのはまだしも喧伝されたり殺されたりしたら勘弁なんだけど。」
「そんな外道に見えるのか?」
「実は俺、この夏にプラトネス先輩に付き添ってあちこち調査に向かったんだ。するととんでもないことが発覚した。ただ機密だから話せない。」
「…………それと関係があるのか?」
「まだ確定はしていないから言えない。ただ話しても誰にも伝えないでほしい。男と男の約束だ。」
「ただの約束で構わないんだね?」
「構わない。ハウストルスさ……ハウストルスも誓って欲しい。多分貴方の婚約者も巻き込むがそれ以外の公爵……ご両親になどは話さないでほしい。これだけは絶対にお願いしたい。」
「……何やら不穏なことに女性を巻き込むつもりか?」
「殴られる覚悟はしている。ただ殺すのは待ってほしい。俺にはやらなければならないことがある。」
「…………話さねばならないことなんだな?」
「ああ、話すべきことだ。例え俺自身が軽蔑されても殴られても話さなければならない。……本当は今すぐ話すべきなんだ。でも言えない。またこういう場を設けて貰えないと話せない。」
「…………心得た。誓おう。」
「私も誓う。」
「ありがとう。……今、明確に言えることが一つ。俺、そして君達、馬車に乗ってる女性達。纏めて俺達と呼称するが……俺達には明確な敵が存在する。身の回りに気を付けてくれ。」
「……何か追加で判明したのですか?」
「別口からね。アソエル、出来れば彼らを冬まで守ってほしい。判明している人間以外に共通点があり尚且悪意のあるものが見つかった。」
「………………分かりました。私は近づく人間を円満に遠ざける盾となればよいのですね?」
「君にしか頼めない。もし彼らが殺害されれば最悪だ。俺はあまりに注意され過ぎていて動けない。逆に言えば俺が目立つほどアソエルは動けるはずだ。学期明けに執行部から介入が入る。会長にバレた。それによって俺は渦中の人になるだろう。俺が普段から関わりすぎると却って危険にしかねない。……俺はとんでもないことを頼んでいるし君の華々しい未来を摘んでしまったかもしれない。でも俺は……絶対に二人を死なせたくない。君なら上手くやれると思う。……返せるものは何もないが頼まれてはくれないだろうか。」
「もちろんいいですよ?」
「…………軽くないか? これでも一応かなり覚悟して言ったんだけど。」
「話が長いですよ。イエスを返すタイミングを見図っていました。」
「……えぇ?」
「私は一番始めに分かりましたと返答しましたよね?」
「危ない役目なのに……。」
「能力を買われるのは悪い気分ではないです。それに私は既に対価をいただいていますし……唯一の気を使わない友人の頼みです。諸々理解はしていますから断りませんよ。」
「私達の事なのに私達が除け者にされているな……。なんだ、私は命でも狙われているのか?」
「少し違う、危険なのは学園内だけだ。とはいえ学園を遠退けば益々危険になる可能性があるという……本当は話してしまって自衛してもらうのが一番だが話せない。とても不安定な状況なんだ。更には敵に悟られるわけにはいかない。本っ当に申し訳ない。あと……狙われているのは命かもしれないし心かもしれない。」
「心?」
「心を許す相手は見極めろ。誰でも彼でも口説くと最悪、国が滅ぶぞ。比喩でも忠言でもない、事実としてだ。せめて二学期だけは自重してくれ。二学期が終わったら全部話すから。……あとは学園祭関連は特に気を付けること。今言えるのは以上。」
「……確定していないと言ったが確定するのはいつだ?」
「夏休み明け。多分その前にプラトネス先輩が何か行動を起こす。俺の秘密はそれ関連だ。もし的中したら全部話す。それは罵られ恐怖され軽蔑されるに足る内容だ。だが俺が嫌われる事の何倍も君達が死ぬ方が恐ろしい。」
「…………勉強会を、開こうか。夏休みが明けて学園祭の前にでも。学園が始まるのが9月3日、その週末の9月9日はどうだ。主催は私、誘うのは今回誘った全員。私の寮の部屋で使用人はどうにかする。」
「助かる、早い段階で共有したい。だが俺の周辺が慌ただしくて会長が捕まるかどうか……。」
「今から誘う。周囲には今日打ち解けたということにする。話を私が誘導する。不自然にならないように、いつも通りに。セルヴェーラ嬢は付き合いが長いから察するかもしれないが下手を打つ女性じゃない。」
「……全部任せてしまうがいいのか? 俺は無理矢理参加という流れにしないと疑われる。」
「ではそうする。なに、これでも第一王子だ。話術なら任せてくれ。」
「…………聞けるのは気分の悪くなる話題だぞ?」
「私はそうは思わないな。まず間違いなく私達の身を案じていることは理解できる。さっきのアソエル君との会話もそうだ。」
「一般には受け入れがたい話で……。」
「そうなのか、アソエル君?」
「…………受け入れがたいでしょう。ですが彼に悪意はありません。私達を案じているのも事実です。」
「では信じよう。何故この顔を特別視しているのか釈然としないがそれも聞かせてくれるのか?」
「えぇ。」
「では待とう。身辺にはそれとなく気を付ける。普段もしていることだ、忠告があるだけでも少し意識が違う。」
「………………ごめんな、ハロルド。俺はお前に酷なことを言うだろう。」
「それを聞いても私は君をもっと知りたいと思ったよ。私から離れていく人間は少ない。忠臣を失うのは未来の王として受け入れがたいな。」
「それでもまず謝っておく。そう思ってくれたからこそ謝っておく。ハウストルスは……大丈夫か。」
「……私は大丈夫なのか?」
「ハロルドほど私を信じていない。それでいい。そうでないときっと傷付く。今後もハロルドを支えてほしい。」
「元よりそのつもりだ。」
「……実にいい友人達なのに身分だの立場だのしがらみが多くて嫌になる。別の時代、別の場所で全員ただの一般人なら俺は何も考えずに付き合えたのに。楽しいからこそ嫌になる。なぁ、アソエル?」
「…………少し分かりますけどね。でも私達の自由はまだ三年ありますよ。」
「十年後、俺は君達と笑えるだろうか。」
「ここの三人はきっと受け入れます。向こうは分かりませんけれどね。」
「……十年後か。二十六の私は何をしているだろうな。」
「二十六の私はきっとルドの後始末をしているだろう。ルドは益々女癖が悪くなる。」
「ははは……どうだろうな。私には分からない。だがきっと十年後に1十年前の今日を思い出すんだろうな。身分が違いすぎて却って気を使わないこの楽しい瞬間を。」
「殿下のお人柄故ですよ。」
「ははっ、ロレンスはそうやってからかう。」
「王子がお前で宰相殿がハウストルスじゃなければ俺達は交わらなかっただろうな。」
「歓迎パーティーで同性と踊るような型破りな君が首席じゃなければ交わらなかったかもしれないね。」
「首席が彼でなければ私はこうして楽に話すことはしなかったでしょうね。」
「…………ロレンスがいなければルドは退屈そうに空でも眺めていただろうな。」
「そこは自分の事を言うところだろう?」
「私は婚約者と仲良くなれて嬉しい。が私的なことになってしまう。感謝はしているし楽しそうなルドを見ていると私も何だかんだと楽しい。私はそういう事を言うのが苦手だ。こういうのをパワハラと言うのではなかったか?」
この世界にパワハラなんて言葉があるの!? 労働環境ブラックなこの世界で!?
「強要はしていないよ。……ああ、こう言うのはいいな。楽だ。何も考えずに話していられる。」
「もし機会があればうちの領地に招待するよ。確実に王子殿下を迎えられるような場所じゃないが良ければ。もうまるっきり頭を使わず貴族とも出会わず貴族の事も考えない一時が過ごせるぞ。先輩と会長も気に入ったようだ。本当に何もないが良ければ。」
「何だそこは、行きたい。」
「堅いベッドと質素で小さな部屋で良ければだ。夜通し語らうのも楽しそうじゃないか?」
「お、知ってるぞそれ。パジャマパーティーとか言うやつだな。やりたい。」
「ぶっ! 変な名前が出てきたな。……来年の夏暇ならな。来年来たいと思うかは別の夢物語だ。」
「行けるなら行くな。色々片付けねばならない事はあるだろうが。」
「宛はある。」
「……ロレンスの故郷ですか。私も興味あります。」
「畑しかないところだよ。辺鄙なところだから貴族もいない。特産もないから商人もいない。そもそも領地は村一つと近隣だけだ。狭いだろう?」
「…………確かに。」
「でも悪いところじゃないよ、何もないけどね。すれ違う全員が顔見知りで顔を合わせば雑談をする。小さな村だからここでは考えられない生活をしているよ。」
「…………田舎か。視察に行くことはあるが自然な状態というのは見たことがない。」
「俺は無駄に使用人スキル高いから多少は快適だぞ。野宿は出来るか?」
「あまりしたことはないな。楽しそうだ。」
「王子はしないかぁ。楽しくはないが初めての事はドキドキするよな。」
「使用人スキルが高いのは何故だ?」
「俺は先輩の雑用係をやってるから。なんか学力より料理の腕の方が伸びたんだよな。お茶も淹れられるようになったし礼儀作法もより洗練された。……でもまだまだだ。まだ全然足りない。」
「向上心が高いな。」
「遥か先に婚約者殿がいるからな。まだ両親に挨拶していないが。だから俺はまだ努力が足りない。天才に追い付くには常人の何倍も努力しないと足りない。」
「…………ああ、プラトネス先輩。」
「と会長とミラベル先生な。言っとく。」
「……わぉ、驚いた。」
「先生と会長のご両親には挨拶してきたよ。流れで。お許しが出た。」
「重婚の? 凄いな……私よりよほどじゃないか。」
「だろ? でも言うなよ、俺はまだ資格が足りない。だから首席を奪いたければ奮って頑張ってくれ。俺は簡単には譲らないぞ。天才にはなれなくとも秀才ではいたいんだ。」
「君もさらっと凄いことを言うんだからなぁ。」
「言うタイミングが無くてな。この三人も事情は知ってる。もし身の危険を感じたら俺の名前と共に助けを求めてくれ。裏で俺に話が回る。事情を聞きたいからと言って騙すんじゃないぞ。俺が話したい。」
「もう名前からして頼りがいがありそうだ。君は苦労するぞ。」
「知ってる。安心しろ、その苦労に巻き込んでやる。特に先輩の兄、シュエルム・ミネリクト。絶対泣かす。」
「決闘でもするのかい?」
「する。来年までに勝てるようになる。叩きのめして婚約を宣言して泣かす。じゃないと先輩は家族を乗り越えられない。」
「恨まれるぞ。」
「分かってる。でも王子が噛んで大々的にやったらどうだ? 俺がもし負ければ調子に乗った子供で済むが向こうが負ければ面子丸潰れだ。しかも復讐しようものならとんでもない悪評が待ち受ける。無能と罵った娘のために歯噛みせざるを得ないミネリクト家。俺はやるぞ。先輩を娘とすら妹とすら思っていない、奴隷か何かと勘違いしている人間に痛打を与えてやる。」
「…………君、さては結構根に持つな?」
「おう、敵に容赦はしない。自分のことならどうでもいいんだがな。……ただし禿げてはいない。」
「っははっ! 気にしてたのか!?」
「禿げてはいないからな。禿げたら嫌われるじゃないか。ただでさえ素晴らしい容姿じゃないんだ。両親に貰ったこの容姿は気に入っているし文句もないが素晴らしい美形でもない。禿は怖いぞ。」
「確かに私も怖い。……そうか、つまり君はそういう人間なんだな。」
あれ、何か聞き覚えが……軽蔑されてる気がするのは何故だろう?
「どういう?」
「他人ばかり気にして自分を省みない。悪癖だぞ。君は自分を甘やかしてくれる人間にしか本性を見せないんだろうが信用しすぎなきらいがある。辛くなることは分かっているんだろう? 少しは自分を甘やかしたまえ。」
「事実足らないからな。全部終わったら超甘やかす。王子を振り回して宰相も振り回して豪商も振り回す。俺、遊ぶことも大切だと思うんだ。」
「……やんちゃ坊主の話は聞いたぞ。やはりそう簡単に変わるものじゃないか。」
「まぁな。でも多少はマシになったさ。血塗れになって父さんを心配させてから懲りたんだって。廊下を走ったり木に登ったりのやんちゃは必要がなければもうしない。危ないこともバレないようにやる。」
「やめる気はないのか……。」
「そりゃあ……男だから。譲れないものの為なら命張るだろ。」
「…………初めて親近感が湧いた。」
「へい、タッチターッチ。」
「こうか?」
イェー、ハイターッチ。
「むしろ張れないならご先祖様にも殴られるし父さんも殴るだろう。たとえ死ぬかも知れなくても俺は必死に守る。」
「それで婚約者に怒られるんだな、同じだ。私もこの間魔物の討伐遠征に出て少し傷をつけて帰ったらとても心配された。そのあと照れていた。今まででは信じられないことだ。前までなら嫌みを言われて真に受けて距離を取ったかもしれない。その点でも感謝している。最近政略結婚とはなんだったかをたまに考えるんだ。」
「仲が良さそうで何よりだ。そしてこんなことで意気投合出来るとは思わなかった。」
「私も彼女は守りたいと思う。例え泣かれてもだ。命に代えて死なせはしない。」
「命には代えるな、その前に頼ってくれ。俺ならいつでも喜んで手伝う。」
「ならお前も頼るといい、出来ることはする。今話して理解したぞ。お前はもし私が刺されそうになったら身代わりになる人間だ。させるか、普通に口で教えろ。私だって自衛はできる。」
俺と坊改めハウストルスは今度は互いに合図もせずに右手を空中で腕相撲でもするかのようにがっしりと掴み合う。
「意気投合が一瞬だったな。」
「私も妹を守るためならなんだってしますよ。」
「よう、同志!」
こっちともまたがっしりやる。結構ノリ良いよな、腹黒商人改めアソエル。
「手を出せ王子!」
「お、おぅ?」
ついでに王子改めハロルドともする。
「私は違くないか?」
「そうでもないさ。」
"民のためなら私は何者だって怖くない。"
お前が言ったんだぞ?
チャラ王子が苦手なのはチャラいからだ。今はチャラくないから苦手じゃない。
そもそも嫌いなキャラはメインにいない。
「……少しテンション上げすぎたな。楽しかった、また遊ぼう。」
「男だけというのも愉快ですね。主にロレンスが。」
「確かに愉快だな、ロレンス。」
「愉快だったぞロレンス。」
「もうそれただの悪口だろ!」
とかふざけていたら馬車が止まってしまった。早かった。
あと一話続きます。




