表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
凄腕占い師の妹  作者: たつたろう
第1章 ネフィ追跡隊の結成
8/10

女性騎士カトリ

 騎士団宿舎で目覚めたルーテは、水浴をして身を清めた。

 世話をしてくれたのは、栄光ある王国騎士団の鎧に身を包んだ女性騎士であった。


「お目覚めになりましたか」


 そう言って、女性騎士は水浴を勧めてくれたのだ。


「私はカトリと申します。先程の模擬戦も、端席で拝見致しましたよ」


 と、にっこり微笑んで。


「ここまでルーテさんを運んできたのも私です。こう見えて、力もありますから」


 力こぶを作る動作をしてみせてくれたのだが、鎧の上からではよく分からない。

 力強いというより、単に可愛らしいというか……。

 屈強な感じは全くなく、細身だし、他の騎士団員から感じていたような圧もない。

 だからこそ、世話役をしてくれているのだろう。


 ルーテは戸惑いながらも礼を言い、お言葉に甘えて身を清めた。

 何せ、先の模擬戦では訓練場を転げまわり、そのまま倒れたので土まみれになってしまっていたのだから。


 さっぱりとして一息つくと、女性騎士は良く冷えた果実水を用意してくれていた。

 至れり尽くせり。

 昨日から怒涛の展開で疲れ果てていたルーテにとって、ほんの一時、心休まる瞬間だった。


「さて。ルーテさん」

「はい。カトリさん」

「そろそろ心の準備はよろしいですか? よろしいですよね?

 スロース筆頭書記官にお会い頂きます」


 女性騎士さん、にっこりしているけど有無を言わせぬ雰囲気です。

 容赦ないなー、とがっくりしながらルーテは立ち上がり、再び小部屋へと連れられて行くのだった。


「もう帰りたいです」

「ですよね~。でも帰しませんよ。ていうか、そんなことしたらマジで殺されちゃいますよ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ