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成り上がり
僕は今日、この星空が輝く夜空の下生まれた。
ここには赤、青、黄、緑など基本の色に加えて
ターコイズ、セピア色などこの世のものとは思えないほど
多くの色に輝く星がまるで海のように広がっていた。
この星空は僕が生まれて初めて・・・
いや、それは違う、この世界で二度目に見た明るく、
自由な光景だった。
そして思い出した。
今この世界に住む同族は常に虐げられてきた。
なぜか、それは自分たちが死んだ時にでる
石に価値があるからだ。
そして俺は再び思い出した。
あの日、自分たち家族や仲間が暮らしていた
ダンジョンが壊され、月明かりの下自分たちは殺された。
人間どもに。
そして俺はあの日誓った。 必ず人間を滅ぼし俺たち
魔物と言われる者たちがコソコソと隠れて暮らさず月明かりの下堂々と生き、自由に暮らせる世界を造ると。
そしてこれは僕が・・・いや、「俺」が新たにこの世界を
造り直すまでの物語だ。
