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向き合えない弱い心

作者: 朝焼 悠

休日の午後

特に夕方辺りから

なんだか胸の奥が

騒がしくなってくる


ジャリジャリしたものが

胸の内側で暴れだして

弱くて脆い

柔らかい部分を

こすり付けて傷つける


カサブタになった

ようやく塞がり始めた

そうしたこちらの

都合もお構いなしに


このあとやってくる

一人の夜の淋しさ

また始まる

家と職場の往復だけの日々


どこに出逢いがあるか分からない

そんなこと言われなくても分かってる

そんなこと言われなくても

そんなもの僕にはないってことを


元々強かった孤独が

更に影を深めていって

救いようがない未来しか見えなくなって

淋しさに心が囚われて

雁字搦めで動けなくなって


それ以上向き合えなかった

自分の胸の内と

胃の辺りが締め付けられて

吐き気が抑えられなくなってきたから


暗くなっていく気持ちから逃れようと

顔を上げてみても

冬の夕暮れは短くて

外も真っ暗になっていて


これ以上はやめたほうがいいって

机に手を付きながらカーテンに手をかけて

心のカーテンも閉じて

部屋に明かりを点ける

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