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ニセ勇者パーティ、はじめました ~名声を悪用するつもりが、本物より活躍している件について~  作者: 結城 からく


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第73話 勇者たち

 それから遺跡での生活が始まった。

 俺達は各地で活動する勇者の到来を待ち続ける。

 わざわざ集合する必要はないのではと思ったが、どうやら俺達に関することで集まるわけではないらしい。


 元剣聖が聖剣の力を解放した。

 これによって魔王討伐に必要な行動がすべて完了したのだそうだ。

 カレンによると、他の連中も同じように独自の任務をこなしていたらしい。

 鍛練を重ねる一方で、魔王の弱体化や味方の強化に繋がるように立ち回っていたのである。

 勇者パーティが別行動を取っている最大の理由でもあった。


 名だたる英雄がここまで入念な準備をして挑む魔王とは、一体どれほどの存在なのか。

 きっと想像も付かないような強さを持っていいるのだろう。

 世界を滅ぼすと言われているのだからそれも納得だ。


 まあ、魔王なんて俺には関係のないことである。

 最終決戦の前に処遇が決定するからだ。

 考え得る答えはいくつかある。


 まず一つ目が黙認だ。

 今後も勇者の名を騙ってもいいと判断される形である。

 魔王殺しという快挙を成し遂げたので、名を汚さない範囲で利用していいという許可を貰うのだ。

 正直、そこまで甘くないとは思っているが、可能性としては存在する。


 次に、偽物勇者としての活動を禁じられる展開だ。

 過去については厳重注意で済んで、以降はただの盗賊に戻ることになる。

 最も可能性が高いのはこれだと思っている。

 無難な判断で誰も傷付かない。

 勇者を名乗れなくなるのは残念だが、本人から文句を言われたらやめるしかないだろう。


 最後の可能性は、勇者との殺し合いだ。

 名を騙った挙句、色々と秘密を知ってしまった俺達を消す展開である。

 流れとしては最悪だった。

 しかも十分にありえそうな結論なのだ。


 少なくとも元剣聖は未だ敵対的だった。

 奴からは離れて生活している。

 いつ襲われるか分かったものではない。

 他の勇者もどんな人物か不明なので、あまり期待しない方がいい。


 そう考えていた数日後。

 二人目の勇者が登場した。


 現れたのは銀色の鎧を着た長身の女だった。

 屈強な体格と立派な筋肉を持っている。

 外見的に亜人の血が混ざっているのかもしれない。


 その女は、かつて"破城斧"と呼ばれていた戦士だった。

 二つ名の由来となった斧を背負う姿は、迫力が人間離れしている。


 そんな元戦士は、意外と俺達に対して友好的だった。

 詳しい事情をカレンから聞いたはずなのに、やたらと親しげである。


 話を聞くと、細かいことを気にしない性格らしい。

 元戦士は強い力を持つ者と戦いたいだけなのだそうだ。

 偽物とか本物とかはどうでもいいという。


 なんとも大雑把な考え方だが、おかげで仲良くなることができた。

 元剣聖の時点で不安だったが、これは希望が持てそうだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 魔族側の力を少しは持っているお陰で剣聖も魔族か⁉︎ってなってたからその点で魔族側を騙すように使われると思う。勇者達と敵対したらその時点で終わりやしな
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