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心の小さな灯

作者: ムー

何時も書いてることを、見る角度を変えて書いただけです。

ただ、心の底から書きたくなったので書いただけなのです。

プライドの高い人間だったのです。

とても大きなプライドだったのです。



病気になったことによってプライドは粉々に壊れました。

でも、小さな、とても小さいものが中心に残っていたのだと思います。



『いつか成り上がる』


成り上がりたい、ではなく、成り上がる。

そのことをずっと胸に秘めて、少しずつ頑張ってきたのです。




最初は、デイケアに行くことも大変でした。

毎日、外に出るということが大変だったのです。

日の光がとても苦手でした。



人生とは罰ゲームだと思っていました。

食べるために働かなくてはいけない。

働けない人はどうすればいいのですか。

人間とは業の深い生き物だとつくづく思いました。




父に泣いたことがあります。


私は仕事がしたくない。

仕事なんてきついだけじゃないか。こんな人生くそくらえだ、と。



すると父は、少し困った顔をして私にこういったのだ。


仕事はしなくていい。

俺が生きている間は養ってやる、と。



私はそれで力が急に抜けたのです。

仕事しなくもいいんだ。そっか。

でも、その時かもしれないですね。

全て壊れたプライドの中に、とても小さな灯がともったのは。



デイケアに行くのが苦痛でなくなったころ、少し働いてもいいかな?と思えました。

そこでB型作業所に通い始めました。

B型作業所は雇用契約ではありません。ですから最低賃金は出ません。

その代わり工賃という形で少しのお金が出ます。

1日200円とかそのくらいでした。



でも、B型作業所の仕事が10分できつくなったのです。

私はダメな人間なのだ。

きっと欠陥品なのかもしれない。

そうつくづく思い知らされたのです。



それでも、続けました。

継続しました。

努力したのか?って。そうじゃない。

心の中の小さな灯が消えなかっただけなのです。


たくさん諦めました。

たくさん挫折しました。

そしてその数だけ立ち上がりました。



外から見たら努力なのかもしれません。

継続したといわれるのかもしれません。

でも、ただ心の中の灯が消えなかっただけなのです。




『いつか成り上がるんだ』



何度も口に出して言いました。

友人にも言いました。

その都度馬鹿にされたり、受け流して聞かれたりしました。

今では彼らはもう友人ではなくなってしまっています。

今の仲間は、「いつか成り上がるんだ」と言えば「いつ成り上がるんだい?」と成り上がるのは前提として聞いてくることでしょう。



諦めて、立ち上がる中でずっと聴いていた曲があります。

『HOME MADE 家族』の『少年ハート』です。

私の原点です。




諦めなければ夢は叶うとか、口が裂けても言えません。

成功してる人は、諦めずに方向性の間違ってない努力をしている、ということはできますが。

諦めないのは必要条件で、十分条件ではありません。

諦めないとかは普通の世界なのです。

息をするように当たり前の世界なのです。




この1年は売上よりも利益を伸ばすのに全エネルギーかけてきました。

ですが、なかなか利益率が上がらない。

これが難しいのです。

年商は5000万円は下回ることはなくなったと思いますが、利益をもう少し残したいところです。


これが出来るようになってから、他の分野の仕事も探ってみたいと思っています。




障がい者等級2級の精神障がい者だって、やればできるんだ、と示したかった。

もちろん、まだまだ途上です。

ですが、せっかくなので登れるところまで登ってみましょう。

世の中に今まで受けた恩を返していきたいです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 極めて共感出来る内容です! 前向きになれる時の人間は、決して他人から称賛される様な努力や忍耐は意識していませんよね。 息をする様にやっている事が、自分の為にもなっているだけです。 私は…
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