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災厄の魔法使い  作者: 沢地 アイ
4/10

森を抜けた先

4部目です〜〜!イエーイ今日も書きましたー!

ダークな雰囲気漂うファンタジーってなんでこんなに書くのも読むのも楽しいんだろうか。

「出て行け!!」


本当に出ていけばよかったな


「悪魔の子」


ごめんね、お母さん 俺のせいで


「いつか厄を呼ぶ」


俺は......







森を抜けた先








馬車の優しい揺れのせいか、ヨハルはいつのまにか居眠りをしていたようだ。床に寝転んでしまっていたからか、ローブは埃だらけ、白くなっていた。

「あちゃ〜....。」

パンパンとローブを叩けば、そこらに無造作に埃が舞った。

「(しばらく人を乗せていないんだな... いや、そもそも本当は人を乗せるためのものじゃなくて、俺の頼みに仕方なく.... いやそれはないな。ん?)」

手すりから乗り出して前を見れば、もうすぐ森を抜けるようだった。しかし、


「.....は?」

ヨハルは思わず声を漏らしてしまった。

なぜなら、そこに広がっていたのは....



「ありがとな、爺さん。」

「いいえ、では....」

馬車は、そのまま前に進んでいったかと思えば....

スウッと 消えてしまった。 まるで霧のように。

「...あの爺さんと馬は、この街と共に消えれなかったのか....。」

そう言ってヨハルは、目前に広がる景色を見た。


どこもかしこも焼き焦げている。人は当然のように一人もいない。動物はおろか、虫さえも。

街“だった場所” は、悲しいほどに静かで、時折 寂しい風が吹くのみ。

そう、まるで.....

「墓場だな。」

そう呟いた声も、寂しい風が攫う。

せっかくの“生き物”の声は、無情にも消えてしまった。


「.....ん?」

遠くに遺跡らしきものが見える。黒焦げの街の中で、嫌になるほど主張されている。

要するに、とても綺麗なのだ。

「行ってみるか。」

あんなに目立っていては嫌でも興味がそそられる。ヨハルは死んだ街の中を進んでいった。


対象が近づくにつれ、道に線路が出てきた。どーりで綺麗に一本道が続いてた訳だと、ヨハルはその正体に気付いた。

「全然遺跡じゃなかったな。ここは....


駅か。」



駅の中は、所々崩れているにせよ、外とは全く違う雰囲気を纏っていた。外の赤黒い雰囲気とは対照的に、白く、神秘的とも思える空間がそこにあった。

外には全く無かったはずの植物が自由気ままに根を張っている。そこには白い蝶がひらひらと楽しそうに飛び回っていた。

崩れた屋根から漏れる光は、まるで天上の光のように優しく暖かい。その光に照らされて舞う埃が、キラキラと幻想的に光っている。


しかし、何度も言うように、ここは間違いなく死んだ街の一部。なのにまるで違う場所のようなのだ。転送してやったと言われても、信じて疑わないほどに。しかし外を見れば、やはりあの街で間違いはない。

どちらが異質なのかは分からない。しかしそんなことはどうでもいい。

この駅は思っていたより中々広いようだ。

ヨハルにとっては、この場所の謎の解明など 力を使ってしまえばあっという間だが、無粋を嫌う彼は、このゾクゾクするほどの不気味を、好奇心と子供心を()ってして、心から味わうことに決めたのである。


線路から上に上がると、目の端に何かが映った。


「階段...?」


外から見た時、 2階分の高さなんてあったか....?
















ご閲覧ありがとうございます!

他にも私、前世殺し屋,今便利屋 〜テラ無双クソチート〜 という殺し好きの男が主人公のちょっとグロめ?な異世界転生モノの作品を書いております!ぜひぜひそちらも一度見てみて下さい〜!



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