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1.神様との出会い

まだまだこれからな感じですが、よろしくお願いします!

頭がボーッとする。


フワフワ浮いているような、ユラユラ流されているようなよくわからない感覚。


ええと、私、どうなったんだっけ?

確か退職届を出して、家に帰ろうと歩いていて、猫にぶつかって…。


猫…猫に…ぶつかって…?


そうだ、私…死んだんだ。


ええええええ!うわーっとは思ったけど!私死んじゃったの!?まだ22歳で…!彼氏も作ったことないのにっ!?死んじゃったのー!?


ね、ね、猫にぶつかられてぇ!?


何という間の抜けた死に方…情けない…。


というか何で猫吹っ飛んで来たの…?それが一番の謎だ…。


「あと…ここどこ…?」


死んじゃったんだから、ここは天国なのかな?

なんかもっと雲の上で、天使がいて、神様がいてってイメージだったけど、ここは…なんというか…謎空間…?

上も下も、右も左もない感じ…。


「あの、すいませーん…?誰かいますかー…?」

神様いるかも?と思って呼んでみる。


「はいはい、お待たせしましたあ〜。」


「!?」


返ってこないと思っていた返事が返って来たことと、目の前にスーッと、煌びやかでヒラヒラした服を着たフワフワ金髪のイケメンが登場し驚愕する。


「そんなに驚かなくていいですよお〜、ただの神様ですからあ〜。」


しかも神様だった!


「ええと、ここどこですか?私死んじゃったんですよね…?」


「ええ、そうですよお。貴女はもう死んじゃっていますう。この猫ちゃんとぶつかっちゃってねぇ〜。」


そういう神様の腕の中には1匹の猫が抱えられている。

動きたくないのか、大人しく眠っているように見える。


「ここはぁ…狭間というか、分かれ道ですよお。」


「分かれ道…。」


「ええ、分かれ道。」


神様が口元を緩ませ、ニッコリと笑う。


「貴女の死に方が、間抜…えぇと…えぇ、不憫に感じましてねえ?年齢もお若いですし、可哀想だなぁと思いましてぇ…」


「…。」


絶対今間抜けって言いかけた…間抜けって言いかけたぞ…!


「そんな貴女を〜…なんと!特別に異世界へ転生させちゃいますぅ〜!」


「い、異世界??」


異世界って、あの、漫画とか小説とかでよくあるやつだよね?

剣とか魔法とか、そういう…。


「ま、ま、まって、わた、私、こ、心の準備っがっていうか、なんっなんで…ぇ…ぁう…」


突然の不安に身体を動かそうとするがフワフワしてうまく動けず、虚しく宙を掻く。

それに何だか身体が小さくなっているような、気だるくて、丸く、丸くなりたい…。


「大丈夫、貴女の意識はそのままになりますよぉ。貴女が貴女で無くなることはありません。

そうですねぇ、オマケで、スキルをー……」


そこからは覚えていない。

神様はまだ何か喋っていたような気がするけれど、微睡むように意識が溶けるような、自分を引き止めていた紐が解けていくような感覚で私は暖かい闇に引き込まれていった。


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