表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イセカイ迷子生活  作者: ひだまりのLeo
1/2

序章

 

 私、これからどうすればいいんだろ・・・。

空から降り注ぐ雨は、激しくて冷たくて、まるで私を罰して喜んでるみたい。

錆びたトタン屋根はミシミシと音を立てて崩れていく。

あぁ、もう駄目だな。何もかも全部。

制服にしみ込んだ「赤」は心にまで侵略してきそうだ。


「ごめんね・・・。だけどさ、仕方ないよ・・・・・こうなったらさ」


足元でしおれてしまった花は水を浴びせても、もうどうにもならない。

ぼう、と見つめていればパシャパシャと水をはねて、誰かが駆けつける足音が聞こえてきた。

誰だ、なんて脳内で探る間にも足音は近づいて、私のすぐ後ろで足音が止まる。



あぁ、忘れてた。最後のギゼンシャ。






現世界、今超パニック状態。

周りは海が取り囲み、山が多い田舎があれば、東京のような大都市もある日本はまだその原型をとどめてはいる。

しかし、ある世界環境の変化により、世界の一部が壊れた。

世界の一部といっても、ただ一つだけ。

「ゲイド」と呼ばれる殺人鬼が現れたのだ。

人を殺すことで優越感におぼれ、「人を殺したい」という欲望のために人を殺し、罪を犯し、理性が吹っ飛ぶまで殺しまくる、元人間。


なんでそんな奴らが現れてしまったのかはよく分からない。

けど、そんな悪者もいれば、それに怯える人間を守らなければいけないヒーローも必要な訳で。

世界の掟か何だかわからないけれど、そのヒーローはすでに見つかっている。


人間と人間の間に生まれる特異能力者。

ゲイド発生とともに現れたそれは幼いころから容姿が美しく、強い。

人間離れの視力、戦闘能力、思考。

まさにゲイドを殺すためだけに生まれた、人間。

政府はそれを利用してゲイド対策本部「アクイラ」を作った。

アクイラの活躍度は警察以上。故に、恐れられてしまう。


あぁ、また今日もゲイド狩りがはじまる・・・。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ